薪ストーブの価格相場とは|薪ストーブの工事費用も含め解説

薪の活用法

薪ストーブを自宅に導入したいけど、どれくらいのお金がかかるか不安ですよね?

薪ストーブ本体は価格相場は10〜100万円と幅広いです。

  • 低価格帯の薪ストーブ:10〜50万円
  • 高価格帯の薪ストーブ:50〜100万円

設置費用としては70~150万円ほどかかります。

  • 煙突部材費用:40~75万円
  • 炉台、遮熱壁費用:10~35万円
  • 工事費用:20~40万円

そのほか、薪ストーブを使い続けるうえでかかる費用として毎年50万円ほどかかります。

  • 薪代:約10万円/月
  • 薪棚代:1万円/個
  • メンテナンス費用:4~7万円/年
この記事で把握できること
  • 自宅用薪ストーブの価格相場
  • 薪ストーブの設置費用
  • 薪ストーブを使い続けるうえでかかる費用
  • 費用を抑える方法

薪ストーブの価格相場

薪ストーブの価格相場は以下です。それぞれの特徴について解説します。

  • 低価格帯の薪ストーブ:10〜50万円
  • 高価格帯の薪ストーブ:50〜100万円

低価格帯の薪ストーブ

引用元:暖らんコニファー グリルレッグ

低価格帯の薪ストーブの価格は、10~50万円です。

鋼板製、シンプルなデザインが多いです。

鋼板製は鉄板を加工して成型したもので、温まりやすく消火後は冷めやすいのが特徴です。

着火から安定燃焼までが早く、速暖性に優れているので、すぐに部屋を暖めたい人や短時間使用に適しています。

また、急な熱変化に強いので、いろんな燃料を使用したい方にもおすすめです。

暖房面積が30坪以下の小さいサイズであれば、ダッチウエストやモルソーといった有名メーカーの薪ストーブを購入できます。

薪ストーブの主要有名メーカー
  • ダッチウエスト
  • モルソー
  • ドブレ
  • ヨツール
  • ライス

高価格帯の薪ストーブ

引用元:ヨツール F373V2 ADVANCE ブラックペイント|薪ストーブ専門店「ストーブ市場」

高価格帯の薪ストーブの価格は、50~100万円です。

鋳物で、凝ったデザインが多いです。

鋳物製は金属を溶かして型に流し込んで成型したもので、熱しにくく冷めにくいのが特徴です。

主暖房として長時間使用される方におすすめで、耐久性やデザイン性を重視するなら鋳物製を選ぶとよいでしょう。

暖房面積が30坪以上の大きいサイズであっても、海外の有名メーカーの薪ストーブを購入できます。

▼おすすめの薪ストーブについては、二次燃焼の自宅用薪ストーブとは|選ぶメリットやプロが選ぶおすすめ5選を紹介。をご覧ください。

薪ストーブの設置費用

薪ストーブの設置費用として、以下3点かかります。

それぞれについて解説します。

  • 煙突部材費用:40~75万円
  • 炉台、遮熱壁費用:10~35万円
  • 工事費用:20~40万円

煙突部材費用

煙突部材の費用は30~75万円です。

煙突には2種類あり、どちらを選ぶかにより費用が変わります。

500mmの直筒の場合、以下のような価格の違いがあります。

  • シングル煙突:約2万円
  • 二重煙突:約5万円

それぞれの特徴について解説していきます。

シングル煙突

シングル煙突は500mmの直筒で約2万円です。

いくつかのパーツを組み合わせることにより、合計約30万円になります。

シングル煙突は筒状の煙突で、煙突内部と外部の温度差が出やすいです。

そのためシングル煙突の場合は煤が溜まりやすく、メンテナンスにも時間がかかりますが、価格は安価で済みます。

二重煙突

二重煙突は500mmの直筒で約5万円です。

いくつかのパーツを組み合わせることにより、合計約75万円になります。

二重煙突は煙が通る内筒とそれより一回り大きい外筒の二重構造になっています。

内筒と外筒の間に断熱材が入っているため、シングル煙突よりも燃焼効率が良いです。

二重煙突はお値段は張りますが、燃焼効率も最適となり、煤の付着を少なく押さえられます

▼煙突の基礎知識については、薪ストーブの煙突の基礎知識|役割や選ぶポイント、掃除手順を解説をご覧ください。

炉台、遮熱壁費用

炉台遮熱壁は、合わせて10~35万円かかります。それぞれの意味は以下の通りです。

  • 炉台
    • 薪ストーブを乗せる床
  • 遮熱壁
    • 薪ストーブと壁との距離が近い場合など熱を遮るためのレンガ等でつくられた壁

炉台と遮熱壁が必要な理由は2点あります。

  • 火災や低温炭化を防止するため
  • 蓄熱効果により暖かさを長持ちさせるため

石、タイル、レンガ、土、鉄、ガラス、コンクリート、ガラスなど様々な素材があります。

炉台と遮熱壁のサイズは使用する薪ストーブのサイズによって異なりますが、壁と遮熱壁の間には必ず空気層を設けるのがルールです。

工事費用

煙突部材と炉台、遮熱壁を設置するのに、20-40万円かかります。

特に費用に影響しているのは、煙突を通す穴を開ける工事です。

建物を支えている筋囲い(鉄筋コンクリート構造の柱の主筋を拘束する囲い筋)や柱、配線を誤って切断しないように、プロに頼みましょう。

薪ストーブを使い続けるうえでかかるコスト

薪ストーブを使い続けるうえでかかるコストは、以下の3点です。

  • 薪代:約10万円/月
  • 薪棚代:1万円/個
  • メンテナンス費用:4~7万円/年

薪代

一般的に広葉樹薪を使用した場合、1時間あたり2kgの量が必要です。

朝晩の2回で4時間ずつ薪ストーブを使用した場合、1日あたり16kg程度の薪が必要になります。

広葉樹薪200円/kgだとすると、1か月間毎日薪ストーブを使用した場合は10万円ほどかかります。

▼薪の選び方については、【薪のプロが解説】薪の種類とその選び方についてをご覧ください。

薪棚代

引用元:ファイヤーサイド ログラック(大)

1日約16kgの薪が必要ですから、それをストックしておくための薪置場が必要です。

燃焼効率を高くするためには、薪を雨の当たらない風通しの良い薪置場であることが重要です。

手軽にそのような薪置場を確保できる方法として、薪棚を購入するのがおすすめです。

1万円程度で購入できます。

▼おすすめの薪棚については、薪置き場に最適な薪棚・薪ラックのおすすめ5選を薪の専門家が紹介をご覧ください。

メンテナンス費用

メンテナンス費用合計4~7万円かかり、内訳は下記の通りです。

  • 薪ストーブ本体の清掃料金:2~3万円
  • 煙突掃除:2~4万円

使用頻度などによって異なりますが、最低でも1年に1回、春から秋のオフシーズンの間に行いましょう。

適切なメンテナンスをしていないと煙突の中にススがたまり、燃焼効率の低下や煙の逆流、不完全燃焼、火災の危険などが発生してしまいます。

コストを抑える方法

コストを抑える方法は下記の2つあります。

  • 薪ストーブの補助金をつかう
  • 安く薪を手に入れる
  • 自分で薪を作る

薪ストーブの補助金をつかう

薪ストーブ施工に際し補助金を交付する自治体が増えています。

上限10~30万円で設定している自治体が多いです。

ふるさと納税で薪を購入する

ふるさと納税の返礼品にも薪が多く出品されているため、実質2200円負担で大量の薪を確保することが可能となります。

薪置場のスペースが限られている場合は毎月少量ずつ届く定期便の活用も可能なので、ぜひご確認ください。

自分で薪を作る

▼自分で薪を作る方法については、簡単な薪の作り方と準備すべきものやかかる時間について徹底解説。をご覧ください。

まとめ

薪ストーブは価格相場は10〜100万円と幅広いです。

  • 低価格帯の薪ストーブ:10〜50万円
  • 高価格帯の薪ストーブ:50〜100万円

設置費用としては70~150万円ほどかかります。

  • 煙突部材費用:40~75万円
  • 炉台、遮熱壁費用:10~35万円
  • 工事費用:20~40万円

そのほか、薪ストーブを使い続けるうえでかかる費用として毎年50万円ほどかかります。

  • 薪代:約10万円/月
  • 薪棚代:1万円/個
  • メンテナンス費用:4~7万円/年

全体的な費用を把握したうえで、計画的に憧れの薪ストーブを自宅に導入しましょう!

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