薪ストーブに憧れを抱きながらも、「実際に導入するとどのくらいの費用がかかるのか?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
薪ストーブは本体価格だけでなく、設置工事や維持費など、さまざまなコストがかかるため、事前に相場を知っておくことが重要です。
本記事では、薪ストーブの価格帯や設置費用、使い続けるための維持費まで詳しく解説し、コストを抑える方法についてもご紹介します。
薪ストーブを検討中の方にとって納得のいく選択ができるよう、薪のプロが分かりやすく解説します。
- 自宅用薪ストーブの価格相場
- 薪ストーブの設置費用
- 使い続けるための維持費
- コストを抑える方法
薪ストーブ本体の価格相場
薪ストーブ本体の価格相場は以下です。
それぞれの特徴について解説します。
- 価格相場①:10〜50万円
- 価格相場②:50〜100万円
▼「おすすめの薪ストーブについて知りたい」方は下記をご覧ください。
▼「燃焼効率の高い薪ストーブを知りたい」方は下記をご覧ください。
価格相場①|10~50万円

画像引用元: 楽天市場
低価格帯の薪ストーブの価格は、10~50万円です。
鋼板製で、シンプルなデザインが多いです。
鋼板製は鉄板を加工して成型したもので、温まりやすく消火後は冷めやすいのが特徴です。
着火から安定燃焼までが早く、速暖性に優れているので、すぐに部屋を暖めたい人や短時間使用に適しています。
暖房面積が30坪以下の小さいサイズであれば主要有名メーカーの薪ストーブを購入できます。
- ダッチウエスト
- モルソー
- ドブレ
- ヨツール
- ライス
価格相場②|50~100万円

高価格帯の薪ストーブの価格は、50~100万円です。
鋳物製で、凝ったデザインが多いです。
鋳物製は金属を溶かして型に流し込んで成型したもので、熱しにくく冷めにくいのが特徴です。
主暖房として長時間使用される方におすすめで、耐久性やデザイン性を重視するなら鋳物製を選ぶとよいでしょう。
暖房面積が30坪以上の大きいサイズであっても、有名メーカーの薪ストーブを購入できます。
薪ストーブの設置費用
薪ストーブの設置費用として、以下3点かかります。
それぞれについて解説します。
- 煙突部材費用:40~75万円
- 炉台、遮熱壁費用:10~35万円
- 工事費用:20~40万円

項目①|煙突部材費用
煙突部材の費用は30~75万円です。
煙突には「シングル煙突」と「二重煙突」の2パターンあり、どちらを選ぶかで費用が変わります。
例えば、500mmの煙突を使用する場合は以下の違いがあります。
- シングル煙突:約2万円
- 二重煙突:約5万円
それぞれの特徴について解説していきます。
パターン①|シングル煙突

シングル煙突は500mmの直筒で約2万円です。
いくつかのパーツを組み合わせることにより、約30万円になります。
シングル煙突は煤が溜まりやすくメンテナンスに時間がかかりますが、価格は安価で済みます。
パターン②|二重煙突

二重煙突は500mmの直筒で約5万円です。
いくつかのパーツを組み合わせることにより、約75万円になります。
内筒と外筒の間に断熱材が入っているため、シングル煙突よりも燃焼効率が良いです。
二重煙突はお値段は張りますが、煤の付着を少なく押さえられるためメンテナンスが楽です。
▼「煙突について詳しく知りたい」方は下記をご覧ください。
項目②|炉台、遮熱壁費用

炉台と遮熱壁は、合わせて10~35万円かかります。
それぞれの意味は以下の通りです。
- 炉台
- 薪ストーブを乗せる床
- 遮熱壁
- 薪ストーブと壁との距離が近い場合、熱を遮るための壁
炉台と遮熱壁が必要な理由は2点あります。
- 火災や低温炭化を防止するため
- 暖かさを長持ちさせるため
石、レンガなど様々な素材があります。
炉台と遮熱壁のサイズは使用する薪ストーブのサイズによって異なります。
壁と遮熱壁の間には必ず空気層を設けましょう。
項目③|工事費用
煙突部材と炉台、遮熱壁を設置するのに、20-40万円かかります。
特に費用に影響しているのは、煙突を通す穴を開ける工事です。
建物を支えている柱や配線を誤って切断しないよう、プロに頼みましょう。
薪ストーブを使い続けるための維持費
薪ストーブを使い続けるための維持費は、以下の3点です。
それぞれについて解説します。
- 薪代:約10万円/月
- 薪棚代:1万円/個
- メンテナンス費用:4~7万円/年
項目①|薪代

画像引用元: 楽天市場
広葉樹を使用した場合、1時間あたり2kgの量が必要です。
広葉樹が200円/kgだとすると、1か月間毎日薪ストーブを使用した場合は10万円ほどかかります。
▼「薪ストーブに最適な薪の種類を知りたい」方は下記をご覧ください。
▼「効率よく暖める方法を知りたい」方は下記をご覧ください。
項目②|薪棚代

画像引用元: 楽天市場
1日約16kgの薪が必要ですから、それをストックするための薪置場が必要です。
燃焼効率を高くするためには、薪を雨の当たらない風通しの良い薪置場であることが重要です。
手軽にそのような薪置場を確保できる方法として、薪棚を購入するのがおすすめです。
1万円程度で購入できます。
▼「おすすめの薪棚を知りたい」方は下記をご覧ください。
項目③|メンテナンス費用
メンテナンス費用は合計4~7万円かかり、内訳は下記の通りです。
- 薪ストーブ本体の清掃:2~3万円
- 煙突掃除:2~4万円
使用頻度などによって異なりますが、最低でも1年に1回、春から秋のオフシーズンの間に行いましょう。
適切なメンテナンスをしていないと煙突の中にススがたまり、燃焼効率の低下や煙の逆流、火災の危険が発生してしまいます。
コストを抑える方法
コストを抑える方法は下記の2つあります。
それぞれについて解説します。
- 方法①|補助金を活用する
- 方法②|ふるさと納税を活用する
方法①|補助金を活用する
薪ストーブ施工に際し補助金を交付する自治体が増えています。
上限10~30万円で設定している自治体が多いので、調べてみましょう。
方法②|ふるさと納税を活用する

画像引用元: 楽天市場
ふるさと納税の返礼品にも薪が多く出品されており、少ない実質負担で大量の薪を確保できます。
薪置場のスペースが限られている場合、毎月少量ずつ届く定期便の活用も可能なので、ぜひご確認ください。
▼「広葉樹薪のおすすめランキングを知りたい」方は下記をご覧ください。
まとめ
薪ストーブに憧れを抱きながらも、「実際に導入するとどのくらいの費用がかかるのか?」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
薪ストーブは本体価格だけでなく、設置工事や維持費など、さまざまなコストがかかるため、事前に相場を知っておくことが重要です。
本記事では、薪ストーブの価格帯や設置費用、使い続けるための維持費まで詳しく解説し、コストを抑える方法についてもご紹介しました。
薪ストーブを検討中の方にとって納得のいく選択ができますように!
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