薪置き場に最適な薪棚・薪ラックのおすすめ5選を薪の専門家が紹介

薪の作り方

薪を自宅で保管する際に、どこに置くか悩みますよね。

手軽に薪の保管場所を確保するには、薪棚・薪ラックがおすすめです。

この記事では、薪棚や薪ラックの選び方やおすすめを紹介します。

薪置き場には薪棚や薪ラックがおすすめ

薪置き場とは薪を保管するための専用スペースのことで、主に以下のパターンがあります。

薪は乾燥度合いによって火付きや火持ちが変わるため、乾燥させやすい環境で薪を保管することが重要になります。

乾燥しやすさと手軽さの観点から、バランスの良い「薪棚・薪ラックに並べる」が一番おすすめです。

それぞれについて解説します。

薪置き場のパターン乾燥しやすさ手軽さ
雨晒しでそのまま並べる
軒下にそのまま並べる
パレットの上に並べて
ビニール等を上に被せる
薪棚・薪ラックに並べる

▼薪の作り方は、簡単な薪の作り方と準備すべきものやかかる時間について徹底解説。をご覧ください。

雨晒しでそのまま並べる

雨晒しでそのまま並べる」は、物を準備することなく雨除けがない空きスペースに薪を並べる方法です。

薪にとって乾燥度合いはとても重要なので、手軽ではあるもののおすすめしません

  • 乾燥しやすさ:低
    • 雨晒しのため乾燥しにくいです。
    • 土の上に直接並べる場合は湿気を吸収するので、さらに乾燥しにくいです。
  • 手軽さ:高
    • 空いているスペースに並べるだけなので手軽ではあります。

▼雨晒しによる影響については、薪の乾燥方法で雨晒しは大敵。良質な薪を作るための方法を解説。をご覧ください。

軒下にそのまま並べる

軒下にそのまま並べる」は、物を準備することなく屋根の下など雨除けがある空きスペースに薪を並べる方法です。

とても良い薪置き場になりますが、条件が整うには少しハードルが高いです。

  • 乾燥しやすさ:中
    • 雨を除けられるので乾燥しやすいです。
    • 土の上に直接並べる場合は湿気を吸収するので乾燥しにくくなります。
  • 手軽さ:中
    • 軒下のちょうどいいスペースを見つけるのが、ハードル高いです。

パレットの上に並べて、農業用ビニールやトタンを上に被せる

パレットの上に並べて、ビニールを上に被せる」は、土からの距離を取るためにパレットを使い、その上に薪を並べます。さらに、上から農業用ビニールやトタンを被せることにより雨除けする方法です。

パレットとは、物流に用いる荷物を載せるための荷役台のことです。

とても良い薪置き場になりますが、物の準備が大変です。

  • 乾燥しやすさ:高
    • 土からの距離保てるし、雨も避けられる
  • 手軽さ:低
    • パレットと農業用ビニールの購入が面倒

薪棚・薪ラックに並べる

引用元:ファイヤーサイド ログラック(大)

薪棚・薪ラックに並べる」は、薪棚・薪ラックを購入してそこに薪を並べる方法です。。

手軽にとても良い薪置き場を用意することができ、一番おすすめです。

  • 乾燥しやすさ:高
    • 土からの距離保てるし、雨も避けられる
  • 手軽さ:中
    • 購入さえすれば一瞬で場所確保できる。

薪棚・薪ラックの選び方

薪棚や薪ラックを設置することで、手軽に最適な薪置き場を確保できます。

薪棚と薪ラックの違いは以下です。薪ラックではなくログラックと呼ばれることもあります。

  • 薪棚
    • 大規模なもの(薪ストーブ用の薪置き場)を指すことが多いです。
  • 薪ラック
    • 小規模なもの(アウトドアでの一時的な薪置き場)から大規模なものまで幅広く指すことが多いです。

薪棚・薪ラックを選ぶ際のポイントは下記の4点です。それぞれについて解説していきます。

薪棚・薪ラックを選ぶ際のポイント
  • ポイント①|耐久性のある素材を使用しているか
  • ポイント②|サイズと容量が適切か
  • ポイント③|屋根がカバーがついているか
  • ポイント④|薪棚の奥行きと薪の長さが合うか

ポイント①|耐久性のある素材を使用しているか

薪棚・薪ラックは、木製または金属製が多いです。

耐久性のある素材を選ぶことで、薪を雨や雪から守り長期間にわたって使用できるようになります。

木製と金属製のそれぞれのメリット・デメリットは以下です。

木製のメリット・デメリット
  • メリット
    • 値段が安い
    • 軽いので移動させやすい
  • デメリット
    • 腐りやすい(防腐処理されているかチェック)
    • 重さに弱い
【金属製】のメリット・デメリット
  • メリット
    • 重さに強い
  • デメリット
    • 錆びやすい(メッキや塗装で被うことで錆防止)
    • 値段が高い
    • 重いので移動させにくい

ポイント②|容量が適切か

使用する薪の量に基づいて、適切な容量の薪置き場を選ぶ必要があります。

キャンプ用の薪の保管なのか、薪ストーブ用の薪の保管なのかで大きく変わってきます。

【キャンプ用】の薪の保管の場合

針葉樹薪3kg(1束分)+広葉樹薪8kg(1束分)で3時間の焚き火を楽しめる量です。

毎週1回の頻度で3時間の焚き火をする場合、1か月分の薪は44kg(針葉樹4束分+広葉樹4束分)です。

【薪ストーブ用】の保管の場合

広葉樹薪24kg(3束分)で冬1日分の量です。

毎日薪ストーブを使う場合、4ヶ月分の薪は3t(広葉樹薪370束分)です。

ポイント③|屋根がカバーがついているか

薪置き場は、雨水や直射日光から薪を保護するための屋根やカバーを備えていることが望ましいです。

屋根はトタンなど固い素材でできているもの、カバーは布製のものを指します。

屋根付きとカバー付きのそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

【屋根付き】のメリット・デメリット
  • メリット
    • 通気性が良い
    • 上に雨が溜まりにくい
  • デメリット
    • 上だけ覆うタイプが多い
【カバー付き】のメリット・デメリット
  • メリット
    • 全方向覆うタイプが多い
  • デメリット
    • 通気性が悪い
    • 上に雨が溜まりやすい

ポイント④|薪棚の奥行きと薪の長さが合うか

薪棚の奥行きよりも薪の長さが短い場合、形状によってはパイプとパイプの間から薪が落ちてしまう可能性があるので注意しましょう。

薪置き場でおすすめな薪棚・薪ラック5選

薪棚・薪ラックでおすすめなのは以下5つです。それぞれのスペックについて解説していきます。

  • 薪ストーブ用の自宅保管に
    • ファイヤーサイド ログラック 大
    • EARTH & FOREST ログラック L
    • ウッド ストレージ ブリュージュ
  • キャンプ用の自宅保管に
    • PLOW アイアンログラック 小
  • キャンプ場での一時的な保管に
    • Hang Out(ハングアウト)ログキャリー with スタンド LGS-325

ファイヤーサイド ログラック 大

引用元:ファイヤーサイド ログラック(大)
引用元:ファイヤーサイド ログラック ルーフキット

薪ストーブ商品やアウトドア商品で有名な、ファイヤーサイドの薪棚です。

鉄製なので頑丈です。黒塗装により錆びにくい加工がされています。

大容量なので、薪ストーブ用の薪の保管におすすめです。

素材鉄(黒塗装仕上げ)
本体の重さ10.0kg
サイズ幅2460×奥行340×高さ1250mm
容量約50〜60束 
屋根/カバー屋根が別売り
値段屋根と合わせて1万5千円

EARTH & FOREST ログラック L

引用元:EARTH & FOREST ログラック(L) (EF-LS-03A)

楽天市場のラック・スタンドランキングで1位を獲得したこともある人気商品です。

スチールは鉄に炭素を含ませることで強度を向上させている素材なので、鉄製よりもさらに頑丈さが期待できます。

大容量なので、薪ストーブ用の薪の保管におすすめです。

素材スチール製
本体の重さ10.2 kg
サイズ幅1250×奥行345×高さ1240mm​
容量約50〜60束 
屋根/カバーなし
値段1万円

ウッド ストレージ ブリュージュ

引用元:ウッド ストレージ ブリュージュ

サビが育つ過程を楽しむ、受注生産品のおしゃれな薪ラックです。

屋根つきで非常に汎用性が高いです。

大容量なので、薪ストーブ用の薪の保管におすすめです。

素材コールテン鋼
本体の重さ250.0kg
サイズ幅3800×奥行740×高さ1860mm
容量
屋根/カバー屋根つき
値段7千円

PLOW アイアンログラック 小

引用元:PLOW アイアンログラック(小) 90cm幅 【PH-DR-GW1】

薪割り機で人気のプラウから出ている薪ラックです。

スチールは鉄に炭素を含ませることで強度を向上させている素材なので、鉄製よりもさらに頑丈さが期待できます。

小サイズなので、頻繁に焚き火をするキャンパーにおすすめです。

素材スチール製
本体の重さ8.52kg
サイズ幅930×奥行345×高さ1050mm
容量耐荷重200kg
45cm薪積載時 約0.33㎥の薪を積載可能
屋根/カバーなし
値段7千円

Hang Out(ハングアウト)ログキャリー with スタンド LGS-325

引用元:HangOut ログキャリースタンド

キャンプにおすすめのログキャリーとスタンドのセットアイテムです。

自宅での保管用というより、キャンプ場での一時的な保管用に最適な薪ラックです。

キャンプ場で薪を直接地面に置くことによる薪のしけりを防止できます。

素材キャリー:帆布
持手:天然木(ブラウン塗装)
フレーム:スチール(ブラック粉体塗装)
本体の重さ
サイズ幅43 × 奥行45.5 × 高さ32.5 cm
容量
屋根/カバーなし
値段1万円

まとめ

手軽に薪の保管場所を確保するには、薪棚・薪ラックがおすすめです。

薪は乾燥度合いによって火付きや火持ちが変わるため、乾燥させやすい環境で薪を保管することが重要になります。

乾燥しやすさと手軽さの観点から、バランスの良い「薪棚・薪ラックに並べる」が一番おすすめです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました