紙薪(ペーパーログ)は、日常的に使う新聞紙をエコな燃料に変える方法として注目されています。
特に、キャンプや薪ストーブ用の薪としても活用できるため、持ち運びやすく、環境にも優しいアイテムです。
この記事では、紙薪を作る方法について詳しく解説します。
100均で準備できる材料を使って手作業で作る方法から、ペーパーログメーカーを使った方法まで、初心者でも簡単に作れる手順をご紹介。
さらに、紙薪を使用するメリットやデメリットについても触れ、実際に使用する際の注意点をお伝えします。
家庭で簡単にできるリサイクル法として、紙薪を作ってみませんか?
- 手作業で紙薪を作る方法
- ペーパーログメーカーで作る方法
- 紙薪を使うメリットとデメリット
- キャンプにおける新聞紙の他の用途
▼「焚き火のやり方から知りたい」方は下記をご覧ください。
紙薪を作る方法

紙薪を作る方法は2通りあります。それぞれについて解説していきます。
- 方法①|手作業で作る方法
- 方法②|ペーパーログメーカーで作る方法
基本的には①、大量に作る場合は②がおすすめです。
▼「木で薪を作る方法を知りたい」方は下記をご覧ください。
方法①|手作業で作る方法
紙薪はエコで手軽に作れる薪の一種です。
新聞紙を使って簡単に作れるので、家庭でのリサイクル活動にも最適です。
ここでは、紙薪を作る手順を詳しく紹介します。
- 手順①|材料を準備する
- 手順②|新聞紙をちぎる
- 手順③|水に浸す
- 手順④|筒状の物にラップを巻く
- 手順⑤|水分を絞りながら巻く
- 手順⑥|棒につけたら水分を抜く
- 手順⑦|新聞紙の塊をはずす
- 手順⑧|乾燥させる(5日ほど)
手順①|材料を準備する
まず最初に、必要な材料を準備します。
用意するものは、新聞紙、棒(細長いもの)、ラップ、そして水を入れるバケツです。
新聞紙が手に入らない場合は、他の紙類でも代用可能ですが、新聞紙は適度に柔軟で使いやすいためおすすめです。
手順②|新聞紙をちぎる
次に、新聞紙を小さくちぎります。
手でちぎることもできますが、ハサミを使うと均等にちぎりやすくなります。
ちぎる大きさは、あまり小さすぎず、大きすぎず、手のひらサイズ程度にするとよいでしょう。
手順③|水に浸す
ちぎった新聞紙をバケツに入れ、水を加えてしっかりと浸します。
新聞紙が完全に水分を吸い込むように、数分間浸け置きます。
この水分が後の作業で重要となるので、しっかりと浸してください。
手順④|筒状の物にラップを巻く
次に、筒状のものを用意します。
この筒状のものは、新聞紙を巻きつけるための型になります。
例えば、トイレットペーパーの芯やペットボトルなどが便利です。
筒状のものにラップを巻きつけ、新聞紙がくっつきにくくしておくと作業がスムーズになります。
手順⑤|水分を絞りながら巻く
浸けた新聞紙を手で絞り、余分な水分を取ります。
絞った新聞紙を、筒状のものに巻きつけていきます。
このとき、新聞紙が均等に巻けるように注意しましょう。
新聞紙が重ならないように、少しずつ重ねていくことがポイントです。
手順⑥|棒につけたら水分を抜く
巻き終わったら、新聞紙を棒に取り付けます。
その後、もう一度しっかりと絞り、水分をできるだけ抜きます。
この作業をすることで、新聞紙が密度の高い固まりとなり、乾燥後にしっかりと薪として使えるようになります。
手順⑦|新聞紙の塊をはずす
棒に付けた新聞紙がしっかりと形になったら、筒状のものから慎重にはずします。
ここで注意するポイントは、新聞紙が崩れないようにすることです。
やさしくはずし、形を整えておきましょう。
手順⑧|乾燥させる(5日ほど)
最後に、新聞紙を5日ほど乾燥させます。
風通しの良い場所で干すと、早く乾燥します。乾燥したら、完成です!
乾いた紙薪は、燃焼効率が高く、エコな薪として活用できます。
方法②|ペーパーログメーカーで作る方法
紙薪を大量に作る場合は、ペーパーログメーカーで効率的に作れるこちらの方法がおすすめです。
まず材料を準備しましょう。
- 新聞紙 1日分
- 水
- バケツ
- ペーパーログメーカー

ペーパーログメーカーは、紙薪の成形作業を簡易的にできる機械です。
ブロック状の大きな紙薪が作れます。
乾燥までは時間がかかりますが、その分燃焼時間も長い紙薪になります。
手順は下記の通りです。
- 新聞紙をちぎる
- 水に浸す
- ペーパーログ製作器の型にいれる
- レバーを押して圧力をかけて水分を落とす
- 型から取り出す
- 乾燥させる(5日ほど)
紙薪を使うメリット
紙薪を使うメリットは以下の通りです。
- メリット①|軽量でかさばらない
- メリット②|高火力
- メリット③|作るのが簡単
- メリット④|災害時に役立つ
メリット①|軽量でかさばらない
紙薪は、その名の通り紙製であるため木の薪に比べて非常に軽量です。
運搬が簡単で、保管スペースも大幅に削減できます。
限られたスペースを有効活用したいキャンプに便利です。
メリット②|高火力で火持ちがいい

紙の密度を高く作成できれば、燃焼時に通常の薪よりも高い温度を達成することが可能です。
空気の通りがよく燃えやすいため、着火剤として優れています。
普通の新聞紙はあっという間に燃え尽きてしまいますが、紙薪なら木のように安定した火力を得ることができます。
メリット③|家庭のごみを減らせる
日常生活で発生する紙製品から簡単に作ることが可能です。
リサイクルが促進され、家庭ごみを減らすことにも繋がりエコな選択肢です。
紙薪を使うデメリット
紙薪を使うデメリットは下記の通りです。
- デメリット①|燃やすとインクの匂いがする
- デメリット②|灰が残る
デメリット①|燃やすとインクの匂いがする
火をつけると、新聞紙についたインクの匂いがするときがあります。
焚き火で調理をする場合は、匂いが移ってしまうおそれがあるため向いていません。
デメリット②|灰が多く残る

薪にくらべ、灰が多く残ります。
使用後の火消しのために水をかけると灰が舞いやすいため、火が完全に消えるまで待つか、火消し缶を使って日を消してから処理しましょう。
使用中も灰が風で舞わないように注意が必要です。
キャンプでの新聞紙の他の用途
紙薪を作った後に新聞紙が余ってしまったら、キャンプの他の用途で活用できます!
おすすめの用途は下記2つです。
- 用途①|生ゴミの水分吸収用に使う
- 用途②|料理の保温や防寒対策に使う
用途①|生ゴミの水分吸収用に使う
ゴミ袋の中に新聞紙を敷いてから生ゴミを入れることで、生ゴミから出る水気を吸収してくれます。
生ゴミに新聞紙を使うメリットは以下です。
- 新聞紙が水分を吸い取って乾きやすくなるので、悪臭が出にくくなり虫もよって来ません。
- 乾くことで生ごみの重量が減り、ごみの運搬や焼却する際のエネルギーが少なくて済む
用途②|料理の保温に使う

キャンプで作った料理を保温しておきたい時に便利なのが新聞紙です。
鍋をそのまま新聞紙で包むことで保温することができます。
まとめ
紙薪(ペーパーログ)は、日常的に使う新聞紙をエコな燃料に変える方法として注目されています。
特に、キャンプや薪ストーブ用の薪としても活用できるため、持ち運びやすく、環境にも優しいアイテムです。
この記事では、紙薪を作る方法について詳しく解説しました。
100均で準備できる材料を使って手作業で作る方法から、ペーパーログメーカーを使った方法まで、初心者でも簡単に作れる手順をご紹介しました。
家庭で簡単にできるリサイクル法として、紙薪を作ってみませんか?
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