チェーンソーにはたくさん種類があるので、どれが薪作りに役立つのか悩みますよね。
大きく分けて以下の2種類があり、それぞれの特徴を比べて選ぶ必要があります。
- 電動式チェーンソー
- エンジン式チェーンソー
そこでこの記事では、薪作りにおけるチェーンソーの活用方法と、薪作りに最適なチェーンソーの選び方をご紹介します。
薪作りでチェーンソーはどこで役に立つ
薪を作るとき、チェーンソーは下記の場面で役に立ちます。
- 伐採
- 玉切り
各場面でどのようにチェーンソーが役立つのかを解説していきます。
伐採
伐採は、下記の手順で進めます。
- 木を倒す方向を決める
- 倒したい方向に重心を調整する
- 受け口を作る
- 追い口を作る
- 木を倒す
チェーンソーは「3. 受け口を作る」「4. 追い口を作る」で役立ちます。
受け口と追い口を作ることで、安全に木を伐採することができます。
木を倒す方向を決めておく
木を倒す方向を決める際には、以下の条件を満たす必要があります。
- 風向きと逆方向ではない
- 人がいる方向に倒れないようにするため
- 障害物がない
- 木が折れないようにするため
- 斜面ではない
- 木が落ちてしまわないようにするため
倒す方向に重心を調整する
倒す方向と逆側の枝を高枝切りバサミで切り落としましょう。
そうすることで、人がいる方向に木が倒れずに済みます。
受け口を作る
チェーンソーを使って受け口を作っていきます。
受け口の角度は木が倒れ込むスペースで、角度が30-40度になるのが理想です。
- 木を倒す方向の側面に、木の直径の1/4以上の深さまで水平に切り込みを入れる
- 切り込みを入れた箇所より少し上から地面の方向に向かって、斜めに切り込みを入れる
追い口を作る
チェーンソーを使って追い口を作っていきます。追い口を作ることで、受け口側に木が倒れ込みやすくなります。
- 受け口の反対側に、受け口の2/3の高さのところに水平に切り込みを入れます。
- 受け口と同じ高さのところから水平に切り込みをいれます。
木を倒す
追い口のほうから木を押すと倒れます。
玉切り
玉切りとは、調達した原木を一定間隔の長さに切り揃えることです。
下記の手順で玉切りします。
- 切る長さに印を付ける
- 印部分を切る
チェーンソーは「2. 印部分を切る」で役立ちます。
切る長さに印をつける
切りたい場所にチョークを使って印をつけます。
薪ストーブや普通サイズの焚き火台に入れやすい30cmがおすすめです。
印部分を切る
印の部分をチェーンソーで切っていきます。
薪作りで必要なチェーンソーの選び方
チェーンソーには大きく分けて2種類あります。
- 電動式チェーンソー
- エンジン式チェーンソー
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
選び方①|電動式チェーンソー
電動式チェーンソーの特徴を解説します。
選び方②|エンジン式チェーンソー
エンジン式チェーンソーの特徴を解説します。
チェーンソーのメンテナンス方法
下記の手順で定期的にメンテナンスが必要です。
- エンジンまわりのごみを取る
- エアクリーナーエレメントのごみを取る
- 刃を研ぐ
メンテナンス頻度の目安は、5回使った後に一度です。
エンジンまわりのごみを取る
エンジンまわりのごみを以下手順で取ります。
- エンジン部分を覆っている上部カバーを固定しているねじをドライバーで取り外す
- カバーに付着した汚れをブラシで落とす
- エンジンの隙間で焦げたおがくずをマイナスドライバー等で強めにこすり取り除く
- エアダストスプレーを用いて細かいおがくずやゴミを吹き飛ばす
エアクリーナーエレメントのごみを取る
エアクリーナーエレメントとは、空気を取り込む際にエンジン内部にゴミが入り込むのを防ぐ部品です。
これが汚れているとエンジンの出力が上がらず、エンジンの寿命を短くしてしまいます。
以下の手順でごみを取りましょう。
- 上部カバーをドライバーで外し、エアクリーナーエレメントをケースごと外す
- 洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う
- 洗い終わったら十分に乾かす
汚れが落ちない場合は新しいものと交換しましょう。
刃を研ぐ
以下の手順で刃を研ぎましょう。
- 刃についているゴミを取り除く
- 棒やすりをガイドバーに対して直角に、見立て角が30度になるようにして内側から外側に向けて棒やすりを動かす
- 刃の断面が均一に明るく光っていれば完了のサイン!
薪作りで役立つ電動式チェーンソー5選
初心者の方向けに、手軽に扱える電動チェーンソーをおすすめします。
おすすめの電動式チェーンソー4選は下記です。
- 新ダイワ A141B-II-350
- ハスクバーナ 535i XP
- マキタ DUC353Z
- 京セラ OCS1830
1位|新ダイワ A141B-II-350
shindaiwa(新ダイワ)は日本のメーカーで、修理にもすぐ出せて安心です。
電源コード式なので、電源が近くにあれば持続的に使えます。
少し重めですが、バーが長めなので太めの木も切りやすいです
方式 | 電源コード式 |
重さ | 3.9kg |
バーの長さ | 35cm |
2位|ハスクバーナ 535i XP
Husqvarna(ハスクバーナ)は超有名な北欧のメーカーで、寒い地域でもよく動くように作られています。
そのため、暑い地域では壊れやすいという噂も。
海外メーカーなので修理に出すのは時間がかかるので注意です。
充電式なので、短時間であればどこでも使えます。
かなり軽いので女性も扱いやすいです。
バーは平均的な長さなのでオールマイティーに使えます。
方式 | 充電式 |
重さ | 2.6kg |
バーの長さ | 30cm |
3位|マキタ DUC353Z
Makita(マキタ)は日本の電動工具メーカーとして一番有名なので、ご存知の方も多いのでは?
修理にもすぐ出せて安心です。
充電式なので、短時間であればどこでも使えます。
かなり軽いので女性も扱いやすいです。
バーは少し短めなので、細い木を切るときに最適です。
方式 | 充電式 |
重さ | 2.88kg |
バーの長さ | 20cm |
4位|京セラ OCS1830
Kyocera(京セラ)は日本のメーカーなので、修理にもすぐ出せて安心です。
充電式なので、短時間であればどこでも使えます。
かなり軽いので女性も扱いやすいです。
バーは少し短めなので、細い木を切るときに最適です。
方式 | 充電式 |
重さ | 2.3kg |
バーの長さ | 25cm |
薪作りでチェーンソー以外に必要な道具
薪作りで、チェーンソー以外に必要な道具は下記です。
- 林業用ヘルメット
- 防護ズボン
- 安全靴
- 斧、薪割り台
- 薪割り機
- 作業用手袋
林業用ヘルメット
林業用ヘルメットとは目を覆うゴーグル付きのヘルメットのことで、木の粉を目に入れないために必要です。
自分の頭のサイズにフィットするものを選びましょう。
防護ズボン
防護ズボンとはチェーンソーで怪我しないように特別な繊維で作られているズボンのことです。
防護ズボンにチェーンソーが当たった時に、繊維がチェーンソーの刃の部分に絡みついたりバーの隙間に入り込んで、その抵抗でチェーンの動きを強制的に止める仕組みになっています。
安全靴
安全靴とは、重い物が足元に落ちて怪我をしないように足先が固くなっている靴のことです。
「チェーンソーブーツ」という名前の安全靴を選べば確実です。
その中でも足首まわりに柔軟性があるものがおすすめです。
斧
斧とは、柄の先に厚くて重い刃を装着した刃物のことです。
チェーンソーで切った丸太を斧で割ることで、火付きを良くすることができます。
ホームセンターやネットショップで、1万円前後で購入できます。
割る丸太のサイズによって、斧を選びましょう。
▼薪割りの方法については、薪割りはどうすればいい?斧やクサビの使い方も含めて解説。をご覧ください。
薪割り台
薪割り台とは、薪をのせる木製の土台のことです。
薪割り台を使うことで、土の上など柔らかい場所よりも割りやすくなりますし、地面や斧自体を痛めずに済みます。
ホームセンターやネットショップで、3千円前後で購入できます。
▼おすすめの薪割り台については、【厳選】薪のプロが教えるおすすめの薪割り台7選を紹介。をご覧ください。
薪割り機
薪ストーブ用に大量に薪を割る際は、斧よりも薪割り機のほうが便利です。
薪割り機とは、ガソリンや電気の動力で薪を割る機械のことです。
薪ストーブは1日に約25kgの薪が必要と言われていますから、斧よりも薪割り機のほうが体力と時間を削減できます。
ホームセンターやネットショップで、10万円前後で購入できます。
▼薪割り機の選び方やおすすめについては、おすすめの薪割り機について国産も含め紹介|種類や選び方について紹介をご覧ください。
▼手動の薪割り機の選び方やおすすめについては、手動薪割り機の種類や選び方は?おすすめを薪の専門家が4つ紹介をご覧ください。
作業用手袋
作業用手袋とは、屋外での細かい作業に適した手袋のことです。
作業用手袋を身につけることで、木の表面のトゲによる怪我や、チェーンソー・斧が手から滑り落ちるのを防止できます。
ホームセンター等で1000円前後で買えます。
滑り止め加工がされていて、指の感覚が残るサイズや厚さにすれば、細かい作業もしやすくなります。
まとめ
この記事では、薪作りに役立つチェーンソーについて、具体的な扱い方からおすすめ製品まで紹介しました。
チェーンソーには大きく分けて以下の2種類があり、それぞれの特徴を比べて選ぶ必要があります。
- 電動式チェーンソー
- エンジン式チェーンソー
自分に合ったチェーンソーを使って、薪づくりをさらに楽しみましょう!
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