二次燃焼の自宅用薪ストーブとは|選ぶメリットやプロが選ぶおすすめ5選を紹介。

薪の活用法

自宅用の薪ストーブを検討している方、二次燃焼の薪ストーブがあるのを知っていますか?

二次燃焼とは一次燃焼で発生した可燃ガスを再度燃焼させることで、これにより以下のようなメリットがあります。

  • 燃料費を節約できる
  • 煙が少ないので環境に優しい
  • 灰や煙が少ないのでメンテナンスが楽

自宅用薪ストーブには二次燃焼の方式として3種類あり、それぞれに特徴があります。

  • 触媒方式
    • 触媒(フィルターのようなもの)を通すことにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 非触媒方式
    • 空気の取入口を複数確保することにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 触媒方式と非触媒方式の組み合わせ

この記事では、各方式についての詳しい解説、そして各方式のおすすめ薪ストーブを紹介します。

▼薪ストーブの煙突の知識については、薪ストーブの煙突の基礎知識|役割や選ぶポイント、掃除手順を解説をご覧ください。

▼薪ストーブの価格相場については、薪ストーブの価格相場とは|薪ストーブの工事費用も含め解説をご覧ください。

この記事で把握できること
  • 薪ストーブの「二次燃焼」とは何か
  • 自宅用薪ストーブの二次燃焼の方式3種類と、それぞれのおすすめ商品

二次燃焼とは

薪ストーブの二次燃焼とは、一次燃焼で発生した可燃ガスを再度燃焼させる仕組みのことです。

  • 一次燃焼
    • 薪を燃やすと発生する可燃ガスが燃焼すること
  • 二次燃焼
    • 燃えきらずに煙として排出された可燃ガスが燃焼すること

二次燃焼の種類

自宅用薪ストーブの二次燃焼の方式には3種類あります。それぞれについて解説します。

  • 触媒方式
    • 触媒(フィルターのようなもの)を通すことにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 非触媒方式
    • 空気の取入口を複数確保することにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 触媒方式と非触媒方式の組み合わせ

種類①|触媒方式

触媒方式は、触媒(フィルターのようなもの)を通すことにより残りの可燃ガスを燃焼させる方式のことで、「キャタリティック燃焼」と呼ばれます。

一次燃焼で燃えきらずに煙として排出された可燃ガスをキャタリティックコンバスターというフィルターのようなものに通すことで、90%を再燃焼させることができます。

排気のクリーンさを重視したい方におすすめです。

種類②|非触媒方式

非触媒方式は、空気の取入口を複数確保することにより残りの可燃ガスを燃焼させる方式のことで、2種類あります。

メンテナンスの簡単さを重視したい方におすすめです。

  • クリーンバーン燃焼
  • リーンバーン燃焼

クリーンバーン燃焼

一つのスペース内で二次燃焼まで行います。

そのため構造がシンプルになり、ストーブのメンテナンスも簡単です。

リーンバーン燃焼

一次燃焼と二次燃焼でスペースが分かれています

そのため構造はクリーンバーン燃焼よりも複雑ですが、触媒方式に次ぐ燃焼効率を発揮できます。

種類②|触媒方式と非触媒方式の組み合わせ

触媒方式と非触媒方式を組み合わせる方式として、「フレックスバーン燃焼」があります。

空気の取り込み口を複数確保すること(非触媒方式)により二次燃焼までさせた後、さらにフィルターのようなものに通すこと(触媒方式)により三次燃焼させる方式です。

2つの方式の良いとこ取りをしたい方におすすめです。

二次燃焼の自宅用薪ストーブを購入するメリット

二次燃焼の自宅用薪ストーブを使用するメリットについて解説します。

  • メリット①|燃料費を節約できる
  • メリット②|煙が少ないので環境に優しい
  • メリット③|灰や煤が少ないのでメンテナンスが楽

メリット①|燃料費を節約できる

一次燃焼の薪ストーブに比べて燃焼効率が高いため、同じ暖かさを得るために必要な薪の量が少なくなり、燃料費を節約することができます

メリット②|煙が少ないので環境に優しい

燃え残った可燃ガスを燃焼させるため、煙の発生量が少ないです。

その結果、煙突からの煙によるご近所への影響が少なくなり、CO2の削減にも貢献できます。

メリット③|灰や煙が少ないのでメンテナンスが楽

薪を燃やし切るため、灰の量が少なくサラサラしているため掃除がしやすいです。

燃焼効率が悪いと、残りの多くの可燃ガスが煙突内で冷えて液化し褐色の粘液(タール)が残りますが、二次燃焼の場合はタールが残りにくいため、煙突の汚れが少なく掃除の手間が省けます。

メンテナンスコストを削減することができます。

二次燃焼の自宅用薪ストーブを購入するデメリット

二次燃焼の薪ストーブを購入するデメリットは下記4点です。

  • デメリット①|価格が高い
  • デメリット②|構造が複雑なため故障しやすい
  • デメリット③|操作が難しい
  • デメリット④|ストーブ上部が高温になりすぎる

デメリット①|価格が高い

二次燃焼の薪ストーブは、構造が複雑で製造コストが高いため、通常の薪ストーブよりも価格が高くなります。

購入前に、予算をよく検討する必要があります。

デメリット②|構造が複雑なため故障しやすい

二次燃焼の薪ストーブは、構造が複雑なため、故障しやすいというリスクがあります。

さらに、部品交換が修理が必要になった場合、費用が高額になる場合があります。

定期的なメンテナンスを行い、異常を感じたら早めに修理業者に相談することが大切です。

デメリット③|操作が難しい

二次燃焼の薪ストーブは、操作が難しいものもあり、慣れるまで時間がかかる場合があります。

適切な操作をしなければ燃焼効率が低下したり、適切な温度に調節するのがなれるまで難しいです。

操作方法を習得するには、時間と練習が必要です。

取扱説明書をよく読み、使用方法を理解した上で使用することが大切です。

デメリット④|ストーブ上部が高温になりすぎる

特に上側で燃焼が生じているのでストーブ上部が非常に高温になります。

薪ストーブ上で料理をすることもあると思うので、火傷には十分気を付けなければいけません

二次燃焼の自宅用薪ストーブおすすめ3選

  • 触媒方式(キャタリティック燃焼)
    • おすすめ①|ダッチウエスト フェデラルコンベクションヒーター
  • 非触媒方式(クリーンバーン燃焼)
    • おすすめ②|ドブレ 640WD
  • 非触媒方式(クリーンバーン燃焼)
    • おすすめ③|ダッチウエスト エンライト
  • 触媒方式の非触媒方式を組み合わせる(フレックスバーン燃焼)
    • おすすめ④|バーモントキャスティングス アンコール

おすすめ①|ダッチウエスト フェデラルコンベクションヒーター

引用元:【ダッチウエスト】フェデラルコンベクションヒーター
  • 二次燃焼の方式
    • 触媒方式(キャタリティック燃焼)
  • 入る薪の長さ
    • 最大48cm
  • 暖房面積
    • 65-216平方メートル
  • 特徴
    • ストーブ本体の表面には小石で打ったような模様が施され、放熱面積アップ

おすすめ②|ドブレ 640WD

引用元:【ドブレ】640WD
  • 二次燃焼の方式
    • 非触媒方式(クリーンバーン燃焼)
  • 入る薪の長さ
    • 最大50cm
  • 暖房面積
    • 46-109平方メートル
  • 特徴
    • 鋳物メーカーのこだわりから生まれた、鋳物の風合いを存分に生かした薪ストーブ

おすすめ③|ダッチウエスト エンライト

引用元:【ダッチウエスト】エンライト
  • 二次燃焼の方式
    • 非触媒方式(リーンバーン燃焼)
  • 入る薪の長さ
    • 最大48cm
  • 暖房面積
    • 65-140平方メートル
  • 特徴
    • ストーブ本体の表面には小石で打ったような模様が施され、放熱面積アップ

おすすめ④|バーモントキャスティングス アンコール

引用元:【バーモントキャスティングス】アンコール
  • 二次燃焼の方式
    • 触媒方式の非触媒方式を組み合わせる(フレックスバーン燃焼)
  • 入る薪の長さ
    • 最大45cm
  • 暖房面積
    • 177平方メートル
  • 特徴
    • 工芸品のように繊細でのびやかなフォルム。

まとめ

この記事では、薪ストーブの二次燃焼の仕組みと、おすすめ薪ストーブを紹介しました。

薪ストーブの二次燃焼とは、一次燃焼で発生した可燃ガスを再度燃焼させる仕組みのことです。

自宅用薪ストーブには二次燃焼の方式として3種類あり、それぞれに特徴があります。

  • 触媒方式
    • 触媒(フィルターのようなもの)を通すことにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 非触媒方式
    • 空気の取入口を複数確保することにより、残りの可燃ガスを燃焼させる
  • 触媒方式と非触媒方式の組み合わせ

何を重視したいかにより、自分に合う薪ストーブを選びましょう!

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