竹薪の作り方、竹薪を使うメリットについて薪の専門家が解説。

薪の作り方

竹薪は、薪として使える素材として非常に注目されています。

特に、薪ストーブや焚き火を楽しむ方にとって、その特性を知っておくことは非常に重要です。

軽量で扱いやすく、また燃焼が早いという特徴を持っていますが、その取り扱いや管理にはコツも必要です。

本記事では、竹薪の作り方を専門家の視点から詳しく解説します。

竹の調達から割り方、乾燥方法まで、ステップごとに実践的なアドバイスを提供。

さらに、竹薪を使うメリットデメリットについても触れ、最適な道具の選び方を紹介します。

竹を使った薪作りを始めたいと思っている方や、すでに使っている方にとって、役立つ情報が満載です。

この記事でわかること
  • 竹薪の作り方とそのステップ
  • 竹薪のメリットとデメリット
  • おすすめの竹割り器と竹割りナタ

▼「焚き火のやり方から知りたい」方は下記をご覧ください。

竹薪の作り方

竹薪は、下記の手順で作ることができます。それぞれについて解説していきます。

  • STEP①|竹を調達する
  • STEP②|節ごとに切断する
  • STEP③|割る
  • STEP④|乾燥させる

▼「木で薪を作る方法を知りたい」方は下記をご覧ください。

STEP①|竹を調達する

調達する方法は、主に二通りあります。

  • 購入する
    • ホームセンターやネットで、長さ100cmの竹の場合は1本あたり100円程度で購入できます。
  • 無料でもらう
    • 河川や森林の整備により伐採された竹を無料で配布している場合があります。

STEP②|節ごとに切断する


画像引用元: 楽天市場

竹の幹には一定間隔ごとに区切りがあり、それを「」といいます。

その節と節の間の柔らかい部分にのこぎりを当てて節ごとに切断します。

竹ひきノコ(竹材の切断専用のこぎり)を使うのがおすすめです。

切り口とノコは水平になるように動かし、引く時に少し力を入れるのがコツです。

半分ほど切れたら、今度はその反対側から切っていきましょう。

注意ポイント

必ず、2つ以上の節が残らない状態にしましょう。節と節に挟まれた空間があると、その空間内の気圧があがり破裂してしまうため危険です!

STEP③|割る

竹を割る道具としては下記2種類があります。

各道具を使った竹の割り方を解説します。

  • 道具①|竹割り器
  • 道具②|ナタ

道具①|竹割り器


画像引用元: 楽天市場

竹割り器とは、竹を均等に割るための円形の道具です。

手で握る部分が2か所あり、竹を何等分に割るかによって刃の数が異なり、多いもので十三割りなどがあります。

【竹割り器】で割る方法
  1. 竹割り器の中心部分を竹の先端に合わせる
  2. 木槌や他の薪などでたたき、刃を食い込ませる
  3. 竹割り器の両端を両手でしっかりと握り押し下げる

道具②|ナタ


画像引用元: 楽天市場

ナタとは、片手での使用を想定されており斧・手斧よりも刃が薄く刃渡りが長いものです。

【ナタ】で割る方法
  1. 末口(切り口が細い方)を上にして垂直に立てる
  2. 上からナタを当てて木づちなどで軽く叩いて割りを入れる
  3. 一気に下まで割る

▼「ナタの使い方を知りたい」方は下記をご覧ください。

STEP④|乾燥させる

2〜3か月、雨の当たらない風通しの良い場所で乾燥させましょう。

未乾燥のままだと、水分を蒸発させるためにエネルギーを使ってしまい燃焼効率が悪くなります。

▼薪の乾燥場所については下記をご覧ください。

竹薪のメリット

竹薪を使うメリットは以下2つがあります。

それぞれについて解説していきます。

  • メリット①|火が付きやすい
  • メリット②|環境美化につながる

メリット①|火が付きやすい

竹は、可燃性の高い油分を含むため着火剤のように燃え上がります

着火剤や焚き付け材として最適です。

メリット②|山の保護に貢献

竹が増殖しすぎると、以下のようなことが起こります。

  • 竹自身の中に水を貯めてしまい、山の保水力が低下する
  • 竹の根は表層にしか地下茎を張らないため、地盤が弱くなり土砂崩れしやすくなる
  • 太陽光が周囲の雑木に届かなくなり、枯らしてしまう

竹を有効活用することで竹林の管理が進みやすくなり、竹の増殖を抑えることができます。

竹薪のデメリット

竹薪を使うデメリットは3つあります。

それぞれについて解説していきます。

  • デメリット①|玉切りが大変
  • デメリット②|薪ストーブを汚しやすい
  • デメリット③|火持ちがよくない

デメリット①|玉切りが大変

は節ごとに切断する必要があり、木の薪よりも切断回数が多くなります。

節と節に挟まれた空間がある状態の竹薪を燃やすと、その空間内の気圧があがり破裂してしまうため危険だからです。

デメリット②|薪ストーブを汚しやすい

は灰が溶岩状になってしまう温度(軟化温度)が木よりも低いです。

そのため、竹薪を燃やすと溶岩状の灰が炉内に張り付いてしまい、それを剥がす際に損傷してしまうおそれがあります。

デメリット③|火持ちがよくない

竹薪は火付きが良い反面、燃焼が速く、火持ちが悪いです。

竹薪は燃焼が速いため焚き付け用に使い、持続的な火力を得るためには通常の木の薪との併用が良いです。

木の薪は燃焼速度が遅いためより安定した火力が実現できます。

竹割り器のおすすめ2選

おすすめの竹割り器を紹介していきます。

①千吉 竹割 両手用 全鋼刃②コンヨ 大五郎 竹割 中
割数6割8割
全長340mm360mm
直径130mm150mm
値段*4,378円5,996円
*2025/1時点のものです。

おすすめ①|千吉 竹割 両手用 全鋼刃


画像引用元: 楽天市場

切れ味抜群の鋼刃です。

切断後の竹に刃部を押し当て、竹ごと叩くと簡単・きれいに竹を割ることができます

全鋼刃・鉄素材のため、ハンマーなどで叩いても割れません。

割数6割
全長360mm
直径130mm
重量880g
値段4,378円

おすすめ②|コンヨ 大五郎 竹割 中


画像引用元: 楽天市場

鉄製なので丈夫で刃がかけにくいです。

割数8割
全長360mm
直径150mm
値段*5,996円
*2025/1時点のものです。

竹割りナタのおすすめ2選

おすすめの竹割りナタを紹介していきます。

①五十嵐刃物工業 鋼典 両刃竹割鉈②長雲斉 木柄竹割鉈
刃長165mm165mm
全長315mm325mm
値段*3,810円2,277円
*2025/1時点のものです。

おすすめ①|五十嵐刃物工業 鋼典 両刃竹割鉈


画像引用元: 楽天市場

コスパが良いにもかかわらず、よく切れると評判のナタです。

木の薪割りなど、他の作業にも活用できます。

刃長165mm
全長315mm
値段*3,810円
*2025/1時点のものです。

おすすめ②|長雲斉 木柄竹割鉈


画像引用元: 楽天市場

コスパが良いことはもちろん、重さがあるため軽い力で割りやすいです。

木の薪割りなど、他の作業にも活用できます。

刃長165mm
全長325mm
値段*2,277円
*2025/1時点のものです。

まとめ

竹薪は、薪として使える素材として非常に注目されています。

特に、薪ストーブや焚き火を楽しむ方にとって、その特性を知っておくことは非常に重要です。

軽量で扱いやすく、また燃焼が早いという特徴を持っていますが、その取り扱いや管理にはコツも必要です。

本記事では、竹薪の作り方を専門家の視点から詳しく解説しました。

竹の調達から割り方、乾燥方法まで、ステップごとに実践的なアドバイスを提供。

さらに、竹薪を使うメリットデメリットについても触れ、最適な道具の選び方を紹介しました。

竹を使った薪作りを始めたいと思っている方や、すでに使っている方のお役に立てれば幸いです。

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