キャンプで薪割りをしてみたいけど、そもそも何から準備すればいいか悩みますよね。
薪を割る道具はいくつか種類があるので、それぞれの特徴について解説していきます。
- 太薪 (直径20cm以上)から細薪(直径20cm以下)まで幅広く
- 道具①|斧・手斧
- 道具②|クサビ
- 細薪(直径20cm以下)に特化
- 道具③|ナタ
- 道具④|ナイフ
▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!
薪割りはなぜ必要?
薪割りが必要な理由は2つあります。
- 薪の内部を乾燥させやすくするため
- 薪が乾燥していないと、薪の内部の水分をとばすためにエネルギーを多く消費してしまい火持ちが悪くなったり煤や煙が出やすくなります。
- 着火しやすくするため
- 燃えるには空気を取り込む必要があるので、太い薪を少量燃やすよりも細い薪を大量に燃やしたほうが着火しやすいです。
▼「薪の作り方から知りたい!」という方はこちら。
薪を割るのに使う道具
薪を割る道具は、いくつか種類があります。それぞれの特徴や使い方について解説していきます。
- 太薪 (直径20cm以上)から細薪(直径20cm以下)まで幅広く
- 道具①|斧・手斧
- 道具②|クサビ
- 細薪(直径20cm以下)に特化
- 道具③|ナタ
- 道具④|ナイフ
道具①|斧・手斧
画像引用元: 楽天市場
斧・手斧とは、どちらも先端が三角形に尖った鋭い鋼鉄の刃に木製の長い柄(え)をつけたものです。
斧と手斧には、以下の違いがあります。
- 斧
- 柄の長さは50cm以上
- 両手での使用を想定
- 薪ストーブ用など効率重視の薪割りに
- 手斧(ハンドアックス、ハチェットとも)
- 柄の長さは50cm以下
- 片手での使用を想定
- キャンプ用など気軽な薪割りに
刃の重量を利用して木の繊維を引き裂くので、ナタやバトニングナイフよりもパワフルです。
さらに、斧・手斧に対して和斧と洋斧の2種類があり、それぞれの特徴は以下です。
- 和斧
- 刃先と付け根が同じ太さ。
- 針葉樹に最適。(繊維がまっすぐなのでスッと入っていきやすい)
- 洋斧
- 刃先が薄くて付け根が太い。
- 広葉樹に最適。(切り込みを入れた後に薪が左右に分かれやすい)
使い方も、どのような薪を割りたいかによって変わります。
▼「斧はホームセンターで買えるかを知りたい!」という方はこちら。
道具①|クサビ
画像引用元: 楽天市場
クサビとは、先端が三角形に尖った金属製の道具のことです。
割れにくい薪を割る際に有効で、刃物を振り下ろすわけではないので安全に薪割りができます。
さらに斧やナタでの薪割りはある程度スペースが必要ですが、クサビを使えば刃物を振り上げない分、省スペースで薪割りができます。
クサビには2種類あります。どのような薪を割りたいかに合わせて使い分けましょう。
- ストレートタイプ
- シンプルな角錐型や円錐型
- 柔らかく細い薪を割るのに最適
- ねじりタイプ
- ストレート型をねじったような形状
- 硬く太い薪を割るのに最適
▼「おすすめのクサビを知りたい!」という方はこちら。
道具②|ナタ
画像引用元: 楽天市場
ナタは、片手での使用を想定されており、斧・手斧よりも刃が薄く刃渡りが長いものです。
直径20cm以下の細薪を割る他、樹皮をはがすのにも使いやすいです。
ナタには、刃全体の形状について2種類あります。
- 剣ナタ
- 刃の先端が尖っている
- 薪を割る以外にも、調理・木工・ロープの切断等にも使いやすい
- 腰ナタ
- 刃が長方形
- 重みがあり薪を割りやすい
さらに、刃が付く面について2種類あります。
- 両刀タイプ
- 右左面の両方に刃が付いている
- 薪を割りやすい
- 右利き・左利きを問わずに使いやすい
- 片刀タイプ
- 片面にのみ刃がついている
- 細かい作業をする際に便利だが、刃の使い方にはコツがいるので上級者向け
- 利き手によって使い分ける必要がある
▼「ナタはどういうものを買えばいい?」という方はこちら。
道具③|ナイフ
画像引用元: 楽天市場
薪割りに使うナイフは、「キャンプナイフ」「ブッシュクラフトナイフ」「バトニングナイフ」とも呼ばれます。
ブッシュクラフトとは自然の中で生活するうえでの技術のことで、その中でもナイフを木で割る技術のことをバトニングといいます。
ナイフのタイプは大きく分けて3種類あり、薪割りに適しているのはシースナイフです。
- シースナイフ
- 固定刃で鞘(さや/シース)に収めておくタイプ。
- 堅牢性が高く、木を切るなどのハードな使用にも耐える。
- フォールディングナイフ
- 折りたんでコンパクトに携帯できるタイプ。
- 安全性も高く、男女問わず使いやすいものが多い。
- マルチツールナイフ
- ナイフのほかに、缶切りや栓抜きなどの多機能を備えるタイプ。
- 万能であるがゆえに、非常時に役立つほか、持ち歩くギアを減らすこともできる。
シースナイフにはさらに3種類あり、薪割りに適しているのはフルタングタイプです。
- フルタングタイプ
- 刃を持ち手で挟む構造
- 刃が折れにくく薪割りに最適
- コンシールドタイプ
- 持ち手で挟まれている刃の面積が少ない構造
- 刃が折れやすいので調理用に最適
- ナロータングタイプ
- 持ち手に開けた穴に刃を差し込むように固定した構造
- 刃が折れやすいので調理用に最適
ナイフは薪割りに使うだけでなく、フェザースティック作りなど細かい作業にも最適です。
フェザースティックとは、細く割った薪の表面をナイフで薄く削り重ねて羽根の形のようにした天然の着火剤のことです。
▼「バトニングナイフのおすすめを知りたい!」という方はこちら。
薪割りで必ず用意すべき道具
薪割りには下記の4つの道具をセットで用意しましょう
- 道具①|薪割り台
- 道具②|手袋や厚手のグローブ
- 道具③|薪スタンド
- 道具④|シャープナー・研ぎ石
道具①|薪割り台
画像引用元: 楽天市場
薪割り台は、薪を割るときに薪の下に置く台です
薪を安定させて効率的に作業を行うための必需品です。
さらに、地面に薪が埋まったり、道具が痛んだりするのを防ぎます。
▼「薪割り台はどういうものを選べばいい?」という方は、【厳選】薪のプロが教えるおすすめの薪割り台7選を紹介。をご覧ください。
道具②|手袋や厚手のグローブ
安全と快適さを保つために、手袋や厚手のグローブを用意することが重要です。
これにより、手の保護とグリップ力の向上が期待できます。
道具③|薪スタンド
画像引用元: 楽天市場
薪スタンドは、薪を地面から離して置いておけるスタンドのことです。
複数の薪を手に取りやすい場所にまとめて置くことができるので、連続して作業を行いやすくなります。
▼「薪スタンドはどういうものを選べばいい?」という方は、薪置き場に最適な薪棚・薪ラックのおすすめ5選を薪の専門家が紹介をご覧ください。
道具④|シャープナー・研ぎ石
画像引用元: 楽天市場
斧やナタなどの刃物を鋭利に保つためには、シャープナーや研ぎ石が不可欠です。
定期的なメンテナンスで作業の効率と安全性が高まります。
もっと楽に薪を割りたいなら、薪割り機を
薪割り機とは、薪を効率的に割るために設計された機械のことです。
手動、電動、ガソリンエンジン式など、様々なタイプがあります。
薪割り機は、物理的な労力を大幅に削減し時間を節約することができるため、家庭用から商業用まで幅広く利用されています。
▼「薪割り機はどれを買えばいいの?」という方は、おすすめの薪割り機について国産も含め紹介|種類や選び方について紹介をご覧ください。
まとめ
この記事では、薪を割る道具の種類や特徴について解説しました。
薪を割る道具は、薪の大きさごとに以下の種類があります。
- 太薪 (直径20cm以上)から細薪(直径20cm以下)まで幅広く
- 道具①|斧・手斧
- 道具②|クサビ
- 細薪(直径20cm以下)に特化
- 道具③|ナタ
- 道具④|ナイフ
どのような薪を割りたいのかに合わせて、適切な道具で薪割りを楽しみましょう!
コメント