自宅用薪ストーブに憧れるけど、どれを選べばよいか悩みますよね!
そもそも自宅用薪ストーブとは、鋳鉄または鋼板製の密閉された箱型の本体の中で薪を燃焼させる暖房器のことで、下記のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット
- インテリア性が高い
- リラックスできる
- 料理に使える
- 災害時に強い
- デメリット
- 初期費用が高い
- 使い続けるのに手間とお金がかかる
自宅用薪ストーブの選び方としては、下記4つがあります。
- 暖房方式
- 素材
- 燃焼方式
- デザイン
おすすめの自宅用薪ストーブは下記5つです。
- ダッチウエスト FA225
- モルソー 1126CB
- ドブレ 640WD
- ヨツール F400
- ホンマ製作所 HTC-60TX
▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!
自宅用薪ストーブとは
薪ストーブとは、鋳鉄または鋼板製の密閉された箱型の本体の中で、薪を燃焼させる暖房器です。
その中でも自宅用薪ストーブは、室内に据え置き型のものを指します。
▼「狭い空間に使える薪ストーブを知りたい!」という方はこちら。
自宅用薪ストーブのメリット
自宅用薪ストーブのメリットは4つあります。それぞれについて解説します。
- メリット①|インテリア性が高い
- メリット②|リラックスできる
- メリット③|料理に使える
- メリット④|災害時に強い
メリット①|インテリア性が高い
薪ストーブは、一般的な暖房器具とは異なり多様なデザインのものが存在します。
暖房としてだけではなく、オシャレなインテリアとして部屋の印象をアップできます。
メリット②|リラックスできる
炎の揺らぎには癒しの効果があるといわれています。
薪ストーブの前に座り、炎の揺らぎを眺めながらゆっくり過ごす時間は最高のリラックスタイムになります。
メリット③|料理に使える
薪ストーブの熱や炎を上手に使って、部屋を暖めながら料理もできます。
煮込み料理のお肉はとろけるように柔らかく、ピザやグリル料理はまるで石窯で焼いたかのようにパリッと仕上がります。
▼「薪ストーブ料理のレシピを知りたい!」という方はこちら。
メリット④|災害時に強い
地震や災害でライフラインがストップした場合でも、薪があれば暖をとれるので安心です。
自宅用薪ストーブのデメリット
薪ストーブのデメリットは、2つあります。
- デメリット①|初期費用が高い
- デメリット②|使い続けるのに手間とお金がかかる
▼「薪ストーブを購入して後悔しないコツを知りたい!」という方はこちら▼
デメリット①|初期費用が高い
薪ストーブ本体、炉代、煙突などの購入・設置工事費用をすべて含めると100万円前後かかってしまうことも珍しくありません。
▼薪ストーブ本体や設置費用などの詳細についてはこちら▼
▼薪ストーブの煙突の基礎知識についてはこちら▼
デメリット②|使い続けるのに手間とお金がかかる
薪ストーブを使い続けるうえでかかるコストは、以下の3点です。
- 薪代:約10万円/月
- 薪棚代:1万円/個
- メンテナンス費用:4~7万円/年
▼「薪ストーブを使い続けるのにかかる費用をもっと知りたい!」という方はこちら▼
▼「薪の種類と選び方をもっと知りたい!」という方はこちら▼
自宅用薪ストーブの選び方
自宅用薪ストーブの選び方は下記の4つがあります。それぞれについて解説します。
- 選び方①|暖房方式
- 選び方②|素材
- 選び方③|燃焼方式
- 選び方④|デザイン
選び方①|暖房方式
暖房方式には2種類あります。それぞれについて解説します。
- 暖房方式①|輻射式
- 暖房方式②|対流式
▼「効率よく空間を暖めるコツを知りたい!」という方はこちら▼
暖房方式①|輻射式
輻射式は、薪ストーブ本体を温め蓄えた熱を放出する方式で薪ストーブ定番のタイプです。
- メリット
- 遠赤外線効果で身体が芯から温まる
- 天板に鍋を置いて料理ができる
- デメリット
- 広い空間を暖めるのに時間がかかる
- 本体表面が高温になるため火傷に注意
暖房方式②|対流式
対流式は、薪ストーブの燃焼室と側面に空間を作り、その空間に室内空気が通ることで暖められた空気が対流を起こし部屋全体へ広がっていく方式です。
- メリット
- 広い空間を早く温められる
- 高温になりにくいため火傷の危険性が低く、壁や家具に近づけられる
- デメリット
- 輻射式に比べると芯から温まりにくい
- 天板はそれほど高温にならないため料理をするのは難しい
選び方②|素材
自宅用薪ストーブの素材は2種類あります。
- 素材①|鋼板(こうはん)
- 素材②|鋳物(いもの)
素材①|鋼板(こうはん)
鋼板は、一枚板の鉄板を加工して成型されます。
メリットとデメリットは下記の通りです。
- メリット
- 本体が温まりやすいので着火から安定燃焼までが早い
- 温度変化に強いため、油分が多く高温で燃えやすい針葉樹などを燃やすことも出来る
- デメリット
- 火が消えると冷めやすい
- 凝ったデザインの薪ストーブが少ない
- 鋳物よりも輻射熱による遠赤外線効果が低い
素材②|鋳物(いもの)
鋳物は、型の中に溶かした金属を流し固めて成型されます。
メリットとデメリットは下記の通りです。
- メリット
- 火が消えても冷めにくい
- 型に流し込んで作られるため、凝ったデザインの薪ストーブが多い
- 輻射熱による遠赤外線効果も高いため身体の芯まで温まる
- デメリット
- ストーブ本体が温まるのに時間がかかる
- 急激な温度上昇により割れてしまうことがあるので温度管理には注意が必要
選び方③|燃焼方式
燃焼方式は下記の2通りあります。それぞれについて解説していきます。
- 燃焼方式①|触媒方式
- 燃焼方式②|非触媒方式
燃焼方式①|触媒方式
触媒方式は、触媒(フィルターのようなもの)を通すことにより残りの可燃ガスを燃焼させる方式のことで、「キャタリティック燃焼」と呼ばれます。
一次燃焼で燃えきらずに煙として排出された可燃ガスをキャタリティックコンバスターというフィルターのようなものに通すことで、90%を再燃焼させることができます。
排気のクリーンさを重視したい方におすすめです。
燃焼方式②|非触媒方式
非触媒方式は、空気の取入口を複数確保することにより残りの可燃ガスを燃焼させる方式のことで、2種類あります。
- 種類①|クリーンバーン燃焼
- 種類②|リーンバーン燃焼
種類①|クリーンバーン燃焼
一つのスペース内で二次燃焼まで行います。
そのため構造がシンプルになり、ストーブのメンテナンスも簡単です。
種類②|リーンバーン燃焼
一次燃焼と二次燃焼でスペースが分かれています。
そのため構造はクリーンバーン燃焼よりも複雑ですが、触媒方式に次ぐ燃焼効率を発揮できます。
選び方④|デザイン
薪ストーブのデザインには、大きく分けて2つの種類があります。
- デザイン①|クラシック
- デザイン②|モダン
デザイン①|クラシック
横型で重厚感のある伝統的な薪ストーブを想起させるタイプです。
その存在感でお部屋の主役になるタイプのストーブです。
デザイン②|モダン
縦型タイプで鋼板製のものが多く、限られたスペースでも設置できるモダンタイプ。
シンプルなデザインでどんなお部屋にも相性がよいストーブです。
自宅用薪ストーブの使い方
薪ストーブを使うにあたり、必要なものは下記の通りです。
下記の手順で薪ストーブを使います。
- 手順①|ダンパーや給気調整レバーを開ける
- 手順②|着火剤と細い薪を並べて、火を付ける
- 手順③|薪を追加し、ドアを数ミリ開ける
- 手順④|薪に充分火が回ったらドアを閉め、大きめの薪を追加する
- 手順⑤|200℃以上になったらダンパーを閉める
手順①|ダンパーや給気調整レバーを開ける
給気調整レバーやダンパーは、着火する前に全開にします。
新鮮な空気がなければ火は燃えません。
手順②|着火剤と細い薪を並べて、火を付ける
着火剤を中心に起き、そこに立てかけるように細い針葉樹薪を円錐状に並べたあと、着火剤にチャッカマンなどで火をつけます。
少しすると細い針葉樹薪に火が移って燃え始めます。
手順③|小さめの薪を追加して、ドアを数ミリ開ける
火の勢いがあるうちに、小さめの広葉樹薪を追加します。
いきなり大きい薪を入れてしまうと薪ストーブ内の温度が下がり、火が消えてしまうためです。
火のまわりが良くなるようにドアのすき間を数ミリだけ開けて空気を取り込み、そのまま薪ストーブに取り付けている温度計の針が動き始めるまで燃やし続けます。
手順④|薪に充分火が回ったらドアを閉め、大きめの薪を追加する
薪に充分火が回り、ドアを閉めても火が消えないようであればドアを閉め、そのまましばらく燃やします。
ゆっくりとドアを開け、大きめの広葉樹薪を追加していきます。
大きい薪を入れたら再びドアを閉めて燃やします。
手順⑤|200℃以上になったらダンパーを閉める
薪ストーブに取り付けている温度計の温度が200℃以上になったら、ダンパーを閉めます。
給気調整レバーを操作して給気を調整するのは温度計の温度が230℃を超えてからが目安になります。
自宅用薪ストーブの有名メーカー5選
薪ストーブの有名メーカーは下記の通りです。それぞれの特徴について解説します。
- メーカー①|ドブレ
- メーカー②|ヨツール
- メーカー③|ダッチウエスト
- メーカー④|モルソー
- メーカー⑤|ホンマ製作所
メーカー①|ドブレ
ドブレの薪ストーブは、“炎が主役”というコンセプトから生まれた飾りのない大きなフロントウィンドウが特徴です。
鋳物そのものの風合いを生かした精度の高い製品は、優れた製造技術をもつ鋳物専門メー力一だからこそ実現できたものです。
また、べルギー環境省から承認を受けた独自のクリーンバーン方式(二次燃焼)も特徴のひとつです。
メーカー②|ヨツール
ヨツールの薪ストーブは、”自然との共生”というテーマの中で、地球環境への配慮を徹底している工場でひとつひとつハンドメイドされています。
世界で最も厳しいノルウェーの排出基準をクリアするために、世界最先端のテクノロジーにより燃焼効率を高めるよう設計されています。
革新的でありながら、トレンドに流されず時代を越えて受け継がれるデザインが特徴です。
メーカー③|ダッチウエスト
ダッチウエストは、世界で初めてキャタリティックコンバスターを搭載した高性能ストーブのパイオニアです。
ダッチウエストの薪ストーブはどれも高効率な省エネルギーモデルのため、排気がクリーンです。
伝統的なスタイルも優雅なスタイルも幅広く展開しています。
メーカー④|モルソー
モルソーは、唯一のデンマーク王室御用達ストーブメーカーです。
モルソー社が150年以上もこだわってきた鋳物造りの技術の経験とノウハウは王室も認める確かなものです。
また、クリーンバーン方式(二次燃焼)を採用していることはもちろん、製造に要する材料、梱包材の再利用、クリーンエネルギーの利用、そして廃材の選別・再利用に至るまで、環境へ配慮した取り組みが徹底的に行われています。
メーカー⑤|ホンマ製作所
ホンマ製作所は国産の薪ストーブメーカーとして、豊富なデザインと手頃な価格の薪ストーブを提供しています。
特徴は、キャンプ用に持ち運びができるバリエーションが充実していることです。
自宅用薪ストーブのおすすめ5選
自宅用薪ストーブのおすすめ製品は下記5つです。それぞれについて解説します。
- おすすめ①|ドブレ 640WD
- おすすめ②|ヨツール F400
- おすすめ③|ダッチウエスト FA225
- おすすめ④|モルソー 1126CB
- おすすめ⑤|ホンマ製作所 HTC-60TX
おすすめ①|ドブレ 640WD
ドブレ 640WDは「薪ストーブの代名詞」とまで言われた640CB、760CBに最新の技術と世界中からの要望を取り入れ誕生した後継機です。
また、火力の調整はレバー1本のみとなり初心者でも簡単に操作しやすいです。
最大薪長 | 45cm |
暖房面積 | 最大72.9m2 |
最大熱出力 | 9,460kcal |
サイズ | 660 × D 565 × H 760 mm |
重さ | 170kg |
煙突径 | φ150mm |
燃焼方法 | 2次燃焼式(クリーンバーン) |
放熱方式 | 輻射熱式 |
燃焼効率 | 80% |
材質 | 鋳物 |
おすすめ②|ヨツール F400
ヨツール F400は複雑な操作がないシンプルな造りのため、誰もが使いやすい定番ストーブです。
炉内でのオーブン料理は可能ですが、熱伝導が良くないため天板での調理は不向きです。
最大薪長 | 30~50cm |
暖房面積 | 〜約144m²(70畳) |
最大熱出力 | 10Kw(8,600kcal/h) |
サイズ | W653×H727×D605㎜ |
重さ | 約158kg |
煙突径 | 150(mm) |
燃焼方法 | 2次燃焼式 |
放熱方式 | 輻射熱式 |
燃焼効率 | – |
材質 | 鋳物 |
おすすめ③|ダッチウエスト FA225
ダッチウエスト FA225は小石で打ったような表面により表面積が40%アップしており、さらにストーブ内壁との二重構造によって放熱面積を58%高め、通常の約2倍の放熱性があります。
最大薪長 | 48cm |
暖房面積 | 平均65~126m2 |
最大熱出力 | 8800kcal |
サイズ | W560mm×H745mm×D590mm |
重さ | 172kg |
煙突径 | φ152mm |
燃焼方法 | 2次燃焼式(キャタリティックコンバスター) 3次燃焼式(トリパワー) |
放熱方式 | 対流・輻射複合式 |
燃焼効率 | 75.3% |
材質 | 鋳物 |
おすすめ④|モルソー 1126CB
モルソー 1126CBは発売後すでに四半世紀の歳月が経過しますが、その人気は今でも衰えることはなく、優れた意匠性と高性能のおかげで高い需要を持ち続けているストーブです。
最大薪長 | 36cm |
暖房面積 | 平均75-150m2 |
最大熱出力 | 7,740kcal |
サイズ | W570 H860 D560 |
重さ | 140kg |
煙突径 | φ155mm |
燃焼方法 | 2次燃焼式(クリーンバーン) |
放熱方式 | 対流熱式 |
燃焼効率 | 80.7% |
材質 | 鋳鉄 |
おすすめ⑤|ホンマ製作所 HTC-60TX
HONMA HTC-60TXは、美しい仕上げと高い気密性を持つHONMA鋳物製薪ストーブの高級モデルです。
デザイナーによる特徴的で洗練されたスタイルは洋室・和室を問わず空間を引き立て、使いやすいコンパクトサイズです。
最大薪長 | 40cm |
暖房面積 | 40~50坪 |
最大熱出力 | 14000kcal |
サイズ | W583×D483×H634mm |
重さ | 130kg |
煙突径 | φ150mm |
燃焼方法 | 2次燃焼式 |
放熱方式 | 輻射式 |
燃焼効率 | – |
材質 | 鋳物 |
まとめ
この記事では、自宅用薪ストーブの選び方やおすすめ製品について解説しました。
そもそも自宅用薪ストーブとは、鋳鉄または鋼板製の密閉された箱型の本体の中で薪を燃焼させる暖房器のことで、下記のようなメリット・デメリットがあります。
- メリット
- インテリア性が高い
- リラックスできる
- 料理に使える
- 災害時に強い
- デメリット
- 初期費用が高い
- 使い続けるのに手間とお金がかかる
自宅用薪ストーブの選び方としては、下記4つがあります。
- 暖房方式
- 素材
- 燃焼方式
- デザイン
おすすめの自宅用薪ストーブは下記5つです。
- ダッチウエスト FA225
- モルソー 1126CB
- ドブレ 640WD
- ヨツール F400
- ホンマ製作所 HTC-60TX
様々なメーカーから多種多様な薪ストーブは販売されていますから、それぞれの特徴を理解して自分にぴったりの薪ストーブを手に入れましょう!
▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!
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