憧れのピザ窯を手に入れたからには、美味しく焼くための最適な薪を使いたいですよね!
ピザ窯に最適な薪は、広葉樹の中でも特に比重(体積あたりの重さ)が高いものです。
比重が高ければ、燃焼効率が良いため灰や煙が少ないため、ピザに煙の香りや灰が付着しにくいです。
さらに、火持ちが良いため長い時間一定以上の火力で燃え続けてくれます。
広葉樹にはたくさんの樹種がありますが、その中でも比重が高いのは下記3つです。
- 樹種①|カシ(比重 0.83)
- 樹種②|ウメ(比重 0.81)
- 樹種③|ナラ(比重 0.67)
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ピザ窯とは
ピザ窯とは、直火で炉内を均一に温めることができる窯で、ピザを焼くために使用されます。
オーブンよりもさらに高温で素早く焼くことで、また、トッピングした素材のみずみずしさは残したままにパリッとした食感のピザに仕上げることができます。
ドーム状の構造をしていることが多く、これは窯内部で熱対流を起こし高温を保つためです。
また、正面が開いているデザイン設計が多く、直接ピザの焼き具合を確認したり、出し入れをしたりすることも簡単です。
ピザ窯の種類
ピザ窯には3種類あります。それぞれについて解説します。
- 種類①|薪を使う窯
- 種類②|ガスや電気を使う窯
- 種類③|ペレットを使う窯
種類①|薪を使う窯
薪を使う窯が、ピザ窯の中で最もオーソドックスなタイプです。
窯の内部で薪を燃やして、その熱でピザを焼き上げます。
薪を燃やすことにより煙が発生しますので、排煙するための煙突が必要です。
非常にシンプルな作りで、薪にこだわることによってピザの味を変化させることができます。
3枚以上を同時に焼くことのできる炉床面積が平均的です。
種類②|ガスや電気を使う窯
ガスや電気を使う窯は、メンテナンスが簡単でワンタッチでピザを焼くことができる万能型です。
初期費用を抑え、簡単に導入できるため多くのピザ店で導入されているタイプです。
ガスの安定した火力のおかげでムラなく焼き上げることができますが、火力があまり高くないためカリッと焼き上げるのはむずかしいです。
種類③|ペレットを使う窯
ペレットとは、乾燥させて細かく砕いた端材や間伐材を円筒形に圧縮して固めたものです。
主に室内用ストーブに使用されてきましたが、近年はペレットを使うことができるピザ窯も登場しています。
乾燥させているため水分の含有量が非常に少なく、少ない煙で高い火力を出すことができます。
ただし、薪を使う窯と違って路床面積は小さいものが多く、1枚ずつ焼くことになります。
ピザ窯に最適な薪の種類
ピザ窯に最適な薪は、広葉樹の中でも特に比重(体積あたりの重さ)が高いものです。
比重が高ければ、燃焼効率が良いため灰や煙が少ないため、ピザに煙の香りや灰が付着しにくいです。
さらに、火持ちが良いため長い時間一定以上の火力で燃え続けてくれます。
広葉樹にはたくさんの樹種がありますが、その中でも比重が高いのは下記3つです。
それぞれの特徴について解説します。
- 樹種①|カシ(比重 0.83)
- 樹種②|ウメ(比重 0.81)
- 樹種③|ナラ(比重 0.67)
▼広葉樹の薪の種類と選び方については、広葉樹の薪はどの種類を選ぶ?|選ぶポイントや長持ちのコツも紹介をご覧ください。
樹種①|カシ(比重 0.83)
カシ乾燥薪36cm大中割
カシは、「薪の王様」と呼ばれるほど広葉樹の中でも圧倒的に比重が高いです。
火付きは難しいですが、一度着火すると火持ちが良く、熾火(炭ようにメラメラと熱をもった状態)が長く続きます。
樹種②|ウメ(比重 0.81)
あまり知られていませんが、ウメも比重がとても高いです。
ウメは、燻製チップで人気のサクラと同じバラ科なので、煙のわずかな甘い香りでピザの美味しさを引き立てます。
▼その他の香りのする薪については、香りのする薪の種類|使えるシーンや楽しめるポイントについて解説。をご覧ください。
樹種③|ナラ(比重 0.67)
ナラ乾燥薪26cm大中割
ナラは、カシやウメに比べると比重は低いですが、薪の代名詞といわれるくらい手に入れやすいです。
ピザ窯にナラを用いる一番のメリットは、強く燃える割に煙が少ないことです。
ピザ窯に最適な薪の選び方
ピザ窯に最適な薪の選び方は、以下の3点です。
- ポイント①|十分に乾燥したもの
- ポイント②|塗料などで加工されていないもの
- ポイント③|小割〜中割の太さのもの
▼焚き火や薪ストーブに最適な薪の選び方については、【薪のプロが解説】薪の種類とその選び方についてをご覧ください。
ポイント①|十分に乾燥したもの
十分に乾燥した薪を使うことで、燃焼効率が良くなり煙や灰を抑えることができます。
基準値としては含水率が15〜20%くらいのもので、薪割り後に1年以上乾燥させたものを選ぶのが無難です。
乾燥しているかのチェックポイントは以下です。
- 持ったときにヒンヤリしないか
- 薪同士をたたいたときに軽い音がするか
しっかり乾燥度を測りたい場合は、含水計を使うのもおすすめです。
ポイント②|塗料などで加工されていないもの
ベニヤ板や防腐剤加工された木材を使用してしまいますと、化学薬品によって人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。
ポイント③|小割〜中割の太さのもの
小割(太さ2-3cm)〜中割(太さ6-7cm)のものを用意しましょう。
小割の薪は火付けに、中割の薪は強い火力で長く燃え続けるのでピザを焼くために使います。
ピザ窯での薪の燃やし方
ピザ窯での薪の燃やし方は、下記4ステップです。
- STEP①|窯に薪を並べる
- STEP②|着火する
- STEP③|薪を炉壁に寄せてスペースを作る
- STEP④|ピザを投入する
STEP①|窯に薪を並べて着火
火付け用の小割の薪(太さ2-3cm)を煙突の下で井桁状に3~4段組み、新聞紙などで着火します。
STEP②|薪を投入して火力調整
火の様子を見ながら、小割の薪(太さ2-3cm)を追加します。
火に勢いが出てきたら、上に中割の薪(太さ6-7cm)を追加します。
60分ほどそのまま燃やし、窯を温めます。
STEP③|薪を炉壁に寄せてスペースを作る
薪と熾火(炭のようにメラメラと熱をもった状態)を炉壁に寄せて、炉床にピザを置くスペースを作ります。
ピザは炉床に直接置くので、灰が気になる方は濡れたモップなどで炉床を拭きましょう。
燃焼具合により必要におうじて中割の薪(太さ6-7cm)を追加して下さい。
STEP④|ピザを投入する
空いたスペースにピザを投入します。
薪が燃えている側から焦げてきますので生地を回転させてください。
具材の焼け方が遅いようであれば10cm程度持ち上げることで、ドーム天井の熱で焼くことができます。
1分半から2分で焼きあがります。
まとめ
この記事では、ピザ窯に最適な薪の種類や燃やし方について解説しました。
ピザ窯に最適な薪は、広葉樹の中でも特に比重(体積あたりの重さ)が高いものです。
比重が高ければ、燃焼効率が良いため灰や煙が少ないため、ピザに煙の香りや灰が付着しにくいです。
さらに、火持ちが良いため長い時間一定以上の火力で燃え続けてくれます。
広葉樹にはたくさんの樹種がありますが、その中でも比重が高いのは下記3つです。
- 樹種①|カシ(比重 0.83)
- 樹種②|ウメ(比重 0.81)
- 樹種③|ナラ(比重 0.67)
最適な薪を使うことで、最高に美味しいピザを焼きましょう!
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