寒い季節に外で過ごすキャンプが好きな方にとって、薪ストーブ対応のテントは必須アイテムと言えるでしょう。
寒さをしのぐだけでなく、薪ストーブを使えば快適に料理をしたり、暖かな空間を作り出したりすることができます。
しかし、どのテントを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
テント選びにおいて重要なのは、煙突穴の有無や十分な空間の確保、組み立てやすさ、耐火性・耐熱性、通気性など、実際の使用シーンを考えた多くの要素が関わります。
本記事では、薪ストーブ対応テントの選び方を専門家の視点から解説し、おすすめのテント6選を厳選してご紹介します。
これから購入を検討している方はぜひ参考にして、あなたに最適なテントを見つけてください。
- 薪ストーブ対応テントを選ぶ際の重要なポイント
- 薪ストーブ対応テントのおすすめ6選
- テント内で薪ストーブを使用するメリットとデメリット
薪ストーブ対応テントの選び方
薪ストーブ対応のテントを選ぶポイントとして、下記5つがあります。
それぞれについて解説します。
- 選び方①|煙突穴があるか
- 選び方②|十分な空間を確保できるか
- 選び方③|組み立てやすいか
- 選び方④|耐火性・耐熱性が優れているか
- 選び方⑤|通気性があるかどうか
▼「薪ストーブの選び方も知りたい」方は下記をご覧ください。
▼「コンパクトな薪ストーブのおすすめを知りたい」方は下記をご覧ください。
選び方①|煙突穴があるか
薪ストーブをテント内で使用する際には、テント内に煙が充満しないように煙突穴が必要です。
煙突穴がテントに備えられているかを確認しましょう。
薪ストーブには必ず煙突がついていて、その役割は以下2つです。
- 煙を屋外に送り出す役割
- 薪ストーブの本体に燃焼空気を取り入れる役割
選び方②|十分な空間を確保できるか

薪ストーブを安全に使用するには、十分な空間が必要です。
熱がテントの一部に篭ると火災のリスクがあるため、薪ストーブとテントの壁との間には安全な距離があるものを選択しましょう。
また、十分な空間があればストーブの熱で不快になることなく快適に過ごすことが可能です。
選び方③|組み立てやすいか

薪ストーブを使用するのは寒い時期が多いですから、設置が簡単なものを選ぶと便利です。
キャンプの準備時間を短縮し、より多くの時間を楽しむことが可能です。
十分な空間を確保するほどテントのサイズが大きくなり組み立てるのが難しくなるので、バランスをとるのが重要です。
選び方④|耐火性・耐熱性に優れているか
耐火性や耐熱性のある素材で作られているかを確認しましょう。
テントに使われる主な素材は3種類あり、耐火性・耐熱性が優れている順に並べると以下です。
- ポリコットン
- ナイロン
- ポリエステル
おすすめはポリコットン素材のテントです。
ただし、他の2つの素材に比べて重量があり値段が高いというデメリットもあります。
選び方⑤|通気性があるかどうか
通気性を確認するポイントは下記2点です。
- テントにベンチレーター(換気用窓)がついているか
- 通気性の高い素材を使っているか
- ポリコットン>ナイロン>ポリエステルの順に通気性が高い
テントの通気性は、以下2つの理由から必要です。
- 結露を防ぎ快適な湿度に保つため
- 薪ストーブを使用するとテント内が高温になるとともに、湿気も増加します
- 一酸化炭素中毒のリスクを下げるため
薪ストーブ対応テントのおすすめ6選
薪ストーブ対応テントのおすすめ6選は以下です。それぞれについて解説していきます。
商品名 | サイズ | 素材 | 価格* |
---|---|---|---|
①Naturehike 軍幕 パップテント | W3.6×D1.9×H1.3m | ポリコットン | 35,990円 |
②ATEPA キャンプテント | W2.1×D0.45×H0.95m | ポリエステル | 11,071円 |
③FIELDOOR パップテント | W2×D1.05×H1.2m | ポリコットン | 3,960円 |
④YOKA TIPI ワンポールテント | W2.7×D2.7×H1.75m | 40Dリップストップナイロン | 38,236円 |
⑤Snow Peak リビングシェル | W4.6×D4.2×H2.1m | ポリエステル | 250,800円 |
⑥Robens Klondike | W3.9xD3.7xH2.7m | ポリコットン | 75,300円 |
おすすめ①|Naturehike 軍幕 パップテント

画像引用元: 楽天市場
Naturehikeはアウトドア愛好家から信頼されるブランドで、軽量で持ち運びやすいキャンプ用品を多数提供しています。
地面からの冷気を遮断するスカートが付いており、冬季キャンプや寒い場所での使用に適しているのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 煙突穴があるか
- ◎
- 十分な空間を確保できるか
- ◯(幅3.6×奥行1.9×高さ1.3m)
- 組み立てやすいか
- ◎(軽量で、一人で設営可能)
- 耐火性・耐熱性が優れているか
- ◎(ポリコットン素材)
- 通気性があるかどうか
- ◎(ポリコットン素材、換気口2箇所)
価格* |
---|
35,990円 |
おすすめ②|ATEPA キャンプテント

画像引用元: 楽天市場
ATEPAはキャンプ用品の分野で実績を持つブランドで、高品質なテントやアウトドアギアを提供しています。
全面的に防水加工が施され、雨水の侵入を完全に防ぐことができるのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 煙突穴があるか
- ◎
- 十分な空間を確保できるか
- ◯(幅2.1×奥行0.45×高さ0.95m)
- 組み立てやすいか
- ◎(軽量で、一人で設営可能)
- 耐火性・耐熱性が優れているか
- ◯(ポリエステル素材)
- 通気性があるかどうか
- ◯(換気口2箇所)
価格* |
---|
11,071円 |
おすすめ③|FIELDOOR パップテント

画像引用元: 楽天市場
FIELDOORはアウトドア用品に特化したブランドで、耐久性と機能性に優れたテントを提供しています。
二又ポールにすることでデッドスペースを無くし、テント内の空間を有効に広く使えるのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 煙突穴があるか
- ◎
- 十分な空間を確保できるか
- ◎(幅2×奥行1.05×高さ1.2m)
- 組み立てやすいか
- ◯
- 耐火性・耐熱性が優れているか
- ◎(ポリコットン素材)
- 通気性があるかどうか
- ◎(ポリコットン素材、ジッパー複数箇所)
価格* |
---|
3,960円 |
おすすめ④|YOKA TIPI ワンポールテント

画像引用元: 楽天市場
YOKAは、使い勝手の良さ、高い耐久性、上質なデザインを兼ね備えたプロダクトを提供しているブランドです。
耐熱布だけを取り外し、交換できるようになっているのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 煙突穴があるか
- ◎
- 十分な空間を確保できるか
- ◎(幅2.7m×奥行2.7×高さ1.75m)
- 組み立てやすいか
- ◯
- 耐火性・耐熱性が優れているか
- ◯(40Dリップストップナイロン)
- 通気性があるかどうか
- ◯
価格* |
---|
38,236円 |
おすすめ⑤|Snow Peak リビングシェル

画像引用元: 楽天市場
Snow Peakは高品質なキャンプ用品で日本国内屈指のブランドで、実用性とキャンパーの痒いところに手が届く商品を提供しています。
対応テントとドッキングしたり、別売りのインナールームを設置することで、寝室を確保できるのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 煙突穴があるか
- ◎
- 十分な空間を確保できるか
- ◎(幅4.6m×奥行4.2×高さ2.1m)
- 組み立てやすいか
- ◯
- 耐火性・耐熱性が優れているか
- ◯(ポリエステル素材)
- 通気性があるかどうか
- ◯(通気口複数箇所)
価格* |
---|
250,800円 |
おすすめ⑥|Robens Klondike

画像引用元: 楽天市場
ローベンスは、デンマーク発のテントブランド です。
サイズが大きく、中規模グループや家族向けのキャンプに最適なのが特徴です。
薪ストーブ対応テント選び方の5項目に対する評価は、以下の通りです。
- 選び方①|煙突穴があるか
- ◎
- 選び方②|十分な空間を確保できるか
- ◎
- 選び方③|組み立てやすいか
- ◯
- 選び方④|耐火性・耐熱性が優れているか
- ◎(ポリコットン素材)
- 選び方⑤|通気性があるかどうか
- ◎(ポリコットン素材、通気口4箇所)
価格* |
---|
75,300円 |
テント内で薪ストーブを使うメリット
テント内で薪ストーブを使うメリットは下記2点あります。
- メリット①|調理も一緒にできる
- メリット②|冬場は室内で暖かい
メリット①|調理も一緒にできる

薪ストーブは暖房器具としてだけでなく、調理器具としても使用可能です。
テントの中で暖を取りながら、温かい食事や飲み物を作ることができます。
▼「薪ストーブ料理について詳しく知りたい」方は下記をご覧ください。
メリット②|冬場は室内で暖かい

薪ストーブはテント内を温かく保つことが可能です。
冬場では特に快適に過ごすことができます。
四季を通じてアウトドア活動を楽しむことが可能となります。
テント内で薪ストーブを使うデメリット
テント内で薪ストーブを使うデメリットは下記3点です。
- デメリット①|持ち運びが大変
- デメリット②|火災リスクがある
デメリット①|持ち運びが大変
テント内で使う場合に限らずですが、薪ストーブ自体が重く、さらに燃料となる薪も必要です。
徒歩や自転車だと難しいので車等は必要になります。
デメリット②|火災リスクがある
薪ストーブの使用には、常に火災のリスクが伴います。
不適切な設置によりテントや周囲の自然に火が燃え移る可能性がありますので、注意する必要があります。
テントで薪ストーブを使うときの注意点
テント内で薪ストーブを使用する際には、安全に使用するためにいくつかの注意点があります。
特に、薪ストーブを使うことで得られる暖かさを享受しつつも、危険を避けるための配慮が必要です。
以下では、テント内で薪ストーブを使用する際の主要な注意点を説明します。
- 注意点①|毒性の高い一酸化炭素に注意を
- 注意点②|火事に細心の注意を
注意点①|毒性の高い一酸化炭素に注意を
薪ストーブを使うときの最も重要な注意点は、一酸化炭素(CO)の発生に対する警戒です。
一酸化炭素は無色無臭であるため、気づかないうちに中毒を引き起こす危険があります。
特にテント内のような密閉された空間で薪ストーブを使用すると、換気が不十分であれば一酸化炭素が溜まりやすく、命に関わる事故を招く恐れがあります。
そのため、テント内で薪ストーブを使用する際には、必ず換気を十分に行うようにしましょう。
テントのジッパーを少し開ける、換気用の隙間を確保する、または専用の換気口を使用するなど、空気の流れを作ることが大切です。
また、一酸化炭素検知器を使用することで、事故を未然に防ぐことができます。
注意点②|火事に細心の注意を

薪ストーブをテント内で使用する際のもう一つの大きなリスクは火事です。
薪ストーブの熱源は非常に高温になるため、周囲に燃えやすい物があると火事の原因になります。
特にテント内では、ポリエステルやナイロン製の素材が使用されていることが多く、これらは高温に弱いため、ストーブの近くで使うことは避けるべきです。
また、薪の取り扱いにも注意が必要です。
薪をストーブに入れるときに火種が飛ぶことがあるため、薪ストーブを操作する際には常に注意深く行動し、万が一の火災に備えて消火器や水を用意しておくと安心です。
テントの周囲にも燃え広がるリスクを避けるため、乾燥した枝や葉などが近くにないように整理しましょう。
まとめ
寒い季節に外で過ごすキャンプが好きな方にとって、薪ストーブ対応のテントは必須アイテムと言えるでしょう。
寒さをしのぐだけでなく、薪ストーブを使えば快適に料理をしたり、暖かな空間を作り出したりすることができます。
しかし、どのテントを選べばよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。
テント選びにおいて重要なのは、煙突穴の有無や十分な空間の確保、組み立てやすさ、耐火性・耐熱性、通気性など、実際の使用シーンを考えた多くの要素が関わります。
本記事では、薪ストーブ対応テントの選び方を専門家の視点から解説し、おすすめのテント6選を厳選してご紹介します。
これから購入を検討している方はぜひ参考にして、あなたに最適なテントを見つけてください。
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