テントサウナは、自然の中で楽しむ極上のリラックス体験。
薪ストーブの炎がじんわりとテント内を温め、心も体もほぐしてくれます。
しかし、快適なテントサウナを実現するには、薪選びが重要です。
適切な薪を使わないと煙が多く発生したりして、サウナの楽しさが半減してしまうことも。
この記事では、テントサウナに最適な薪の選び方や、おすすめの薪の種類を紹介します。
さらに、必要な薪の量や薪が足りなくなった際の対処法など、初心者も楽しめる情報になっています。
これを読めば薪選びに迷うことなく、最高のテントサウナ体験ができるでしょう!
- テントサウナに適した薪の選び方
- テントサウナにおすすめの薪の種類
- 必要な薪の量と、足りなくなった際の対処法
- テントサウナに必要なアイテム
- テントサウナができる場所と手順
テントサウナに最適な薪の選び方
テントサウナを最大限に楽しむためには、薪選びが重要なポイントです。
適切な薪を選ぶことで効率的に温度を上げ、快適なサウナ環境を作ることができます。
ここでは、テントサウナに最適な薪の選び方を3つの観点から解説します。
- 選び方①|火付きの良さと燃焼効率
- 選び方②|煙の量
- 選び方③|乾燥具合
選び方①|火付きの良さと燃焼効率

テントサウナでは短時間で高温に達し、安定した熱を保つことが求められます。
そのため、火付きが良く燃焼効率の高い薪を選ぶことが重要です。
- 針葉樹(スギ、マツなど)
- 火付きが良く、素早く燃焼し高温になりやすい
- 燃焼時間が短いため、こまめに薪を追加する必要あり
- 広葉樹(カシ、クヌギなど)
- 火持ちが良く、安定した熱を長時間供給できる
- 火付きが遅いため、着火時に工夫が必要
理想的な薪の使い方は、最初に針葉樹で火をつけ、その後広葉樹を追加する方法です。
これにより、効率的に温度を上げつつ、持続的な燃焼が可能になります。
選び方②|煙の量

薪の種類によって、煙の量や匂いが異なります。
テントサウナは密閉空間のため煙や匂いがこもりやすく、快適性に影響を与えます。
- 針葉樹
- 樹脂が多く含まれるため、煙が発生しやすい
- 広葉樹
- 煙が少ない
テントサウナの煙対策としては、換気をこまめに行うことや、煙の少ない乾燥薪を使用することが重要です。
選び方③|乾燥具合

薪の乾燥状態は燃焼効率や煙の発生量に大きく関わります。
湿った薪を使うと火がつきにくく、煙が多く出てしまいます。
- 乾燥薪(含水率20%以下)
- 燃焼効率が良く煙が少ない
- 熱量が高い
- 生木や未乾燥の薪
- 火がつきにくく、燃えにくい
- 煙が多く発生する
薪は1年以上自然乾燥させたもの、または人工乾燥済みのものを選ぶと、より快適にテントサウナを楽しむことができます。
テントサウナに最適な薪の種類3選

広葉樹の中でも特に比重(木の密度)が高い、テントサウナに最適な種類を3つ紹介します。
- 種類①|カシ
- 種類②|クヌギ
- 種類③|ウメ
▼「お得な広葉樹の薪のおすすめを知りたい」方は下記をご覧ください。
種類①|カシ

画像引用元: 楽天市場
カシは広葉樹の中でも圧倒的に比重が高く、火力が強く火持ちがよいため「薪の王様」といわれています。
薪を割るときに少し大変で、火付けにも時間がかかりますが、その分火持ちがよいため薪の消費を抑えることができます。
成長と乾燥する速度が遅いためコストがかかり、高級薪として扱われます。
比重 | 0.87 |
火付き | △ |
火力 | ◯ |
火持ち | ◎ |
割りやすさ | △ |
種類②|クヌギ

画像引用元: 楽天市場
クヌギも非常に比重が高く、熾火(おきび)になってからの火力も強いことから「最高級の薪」といわれています。
薪を投入する際に少々重さを感じますが、燃焼時間が長いため薪を継ぎ足す回数を減らすことが可能です。
カシやウメよりも、流通量が多いので手に入れやすいです。
比重 | 0.85 |
火付き | △ |
火力 | ◯ |
火持ち | ◯ |
割りやすさ | △ |
種類③|ウメ

梅は、広葉樹の中でも特に比重(木の密度)が大きいため火持ちします。
梅の比重は、広葉樹の代表ナラの比重の約1.2倍、針葉樹の代表スギの比重の約2倍。
穏やかな優しい炎が長く続き、さらに熾火も長持ちするので、テントサウナをたっぷり満喫できます。
燃焼効率が高く、一般的な広葉樹と比較して灰が少なく片付けが簡単。
比重 | 0.81 |
火付き | △ |
火力 | △ |
火持ち | ◎ |
割りやすさ | △ |
テントサウナに必要な薪の量

テントサウナは、テント内の温度を100度近くまで上昇させるために薪を大量に使います。
必要な薪の量は、外気温の高い夏と低い冬では大きく異なります。
また、サウナの使用時間によっても大きく異なります。
参考に、サウナ(10分)・水風呂(1分)・外気浴(10分)を1セットとしたときの3セット分に必要な薪の量は下記の通りです。
- 夏の場合は2束(約10kg)以上
- 冬の場合は3束(約15kg)以上
薪が足りなくなったときの対処
テントサウナ中に薪が足りなくなると、十分に温まれず楽しさが半減してしまいます。
しかし適切な対処法を知っていれば、薪が少なくても快適にサウナを続けることが可能です。
ここでは、薪が足りなくなったときの対処法を3つ紹介します。
- 対処①|燃焼効率を上げる
- 対処②|現地調達できるものを探す
- 対処③|薪の使用を抑える
対処①|燃焼効率を上げる

薪が少ない状況では、できるだけ燃焼効率を上げて長持ちさせることが重要です。
以下の方法を試してみましょう。
- 熾火を活用する
- 熾火をかき集めて酸素を送り込めば、長時間熱を維持できます。
- 空気の流れを調整する
- ストーブの空気調整口や煙突のダンパーを適切に調整しましょう。
対処②|現地調達できるものを探す

薪が足りなくなった場合は、現地で燃料になりそうなものを探すのも一つの方法です。
- 枯れた枝や倒木を拾う
- 乾燥している枝や倒木は薪の代わりになります
- 松ぼっくりや落ち葉を活用する
- 松ぼっくりには油分が含まれており、よく燃えます。
- 炭を利用する
- 炭は火持ちが良く、安定した熱を提供できます。
対処③|薪の使用を抑える

薪を節約しながらも、できるだけ快適に過ごすための方法もあります。
- テント内の保温効果を高める
- テントの隙間をしっかり塞ぐことで、内部の温度を保ちやすくなります。
- 出入りの回数を減らす
- サウナの扉を開けるたびに熱が逃げてしまいます。
- 温めた石を活用する
- しっかりと熱した石を配置すると長時間温かさを維持できます。
テントサウナに必要なグッズ10選
薪を含め、テントサウナを楽しむために必要なものは下記の通りです。
それぞれの用途について解説します。
- グッズ①|着火剤&薪
- グッズ②|テント&ストーブ
- グッズ③|水着
- グッズ④|サウナストーン
- グッズ⑤|バーナー
- グッズ⑥|火ばさみ
- グッズ⑦|軍手
- グッズ⑧|ペグハンマー
- グッズ⑨|タオル
- グッズ⑩|一酸化炭素チェッカー
グッズ①|着火剤&薪

画像引用元: 楽天市場
前述の通り、もちろん薪が必要です。
火付け用に着火剤と針葉樹の薪、火持ちのよい広葉樹の薪を2-3束ほど用意しましょう。
▼「薪ストーブに合う広葉樹薪おすすめを知りたい」方は下記をご覧ください。
グッズ②|テント&ストーブ

画像引用元: 楽天市場
キャンプ用ではなく、必ずサウナ用のテントと薪ストーブを購入しましょう。
サウナ用テントの特徴は以下の通りです。
- 複数人が一緒に楽しめるようにボックス型
- 高断熱・高防水の素材
- 出入り口がファスナーで熱が逃げにくい
- 外の景色を楽しむための透明窓がある
グッズ③|水着
テントサウナの服装は、以下の理由から水着がベストです。
- 川や海でととのうときに濡れても大丈夫なように
- サウナ内での熱を感じやすいように
グッズ④|サウナストーン

画像引用元: 楽天市場
サウナストーンをストーブの上に置くことでテントサウナを高温に保ったり、ロウリュウを楽しめます。
普通の石は高温になることで割れる恐れがあるので、必ず専用のサウナストーンを準備しましょう。
サウナストーン20kg程度で10,000円前後かかることが多いです。
グッズ⑤|バーナー

画像引用元: 楽天市場
ストーブは煙突効果で火がつきやすい構造になっておりますが、ガスバーナーがあるとより手早く火付けができます。
グッズ⑥|火ばさみ

画像引用元: 楽天市場
薪の位置を調整するために必要な火ばさみ。
しっかりとした長さのあるものを選ぶことで、安全に作業ができます。
グッズ⑦|軍手

画像引用元: 楽天市場
薪ストーブに薪を焚べる際は、軍手をつけた上で火バサミを使うと手が汚れず、火傷も危険もなく安全です。
またストーブを開ける金具・テントのチャックも熱くなるので、それらを触る際も軍手をはめること推奨します。
グッズ⑧|ペグハンマー

画像引用元: 楽天市場
ペグハンマーを使って、テントが風にとばされないように固定します。
グッズ⑨|タオル

画像引用元: 楽天市場
タオルは多めに持っていくことをおすすめします。
タオルの用途は以下の3点です。
- テントサウナ中に汗を拭く
- アウフグース
- 川で体を冷やした後に体を拭く
グッズ⑩|一酸化炭素チェッカー

画像引用元: 楽天市場
テントサウナをやる際に最も危険な一酸化炭素中毒を防ぐことができるグッズです。
一酸化炭素は無色透明のため気付きにくいですが、一酸化炭素が一定の量を超えた場合に知らせてくれます。
テントサウナは煙突によって換気されますが、念のため一酸化炭素チェッカーで確認するようにしましょう。
薪には炭素が多く含まれます。
酸素が不十分な環境で炭素が燃焼すると、一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は強い毒性があるため、頭痛や吐き気が生じたり、手足がしびれて動けなくなったりします。
さらに重症になると死に至ることもあります。
テントサウナができる場所

テントサウナができる場所として、下記の条件を満たす場所を見つけましょう。
- 傾斜がない
- 人気がなく広々としている
- 周囲との距離を確保するため
- 火気の使用が許可されている
- 近くに川や湖などの水辺がある
- サウナ後にととのうため
- 車で訪れることができる
- 設営から後片付けまでをスムーズに行えるように
テントサウナの手順
テントサウナの手順は以下の通りです。
それぞれについて解説します。
- 手順①|テントを組み立てる
- 手順②|薪ストーブを設置
- 手順③|一酸化炭素チェッカーを設置
- 手順④|薪をくべて着火
手順①|テントを組み立てる

骨組みを作り、広げたテントのファスナーを開けて差し込んでいきます。
次に、テントの四隅にペグを打ってテントを固定します。
手順②|薪ストーブを設置

テントの煙突穴をめくって、付属のマジックテープ等で固定します。
次に、テントの外で薪ストーブ本体と煙突を別々で組み立てて、テント内に持っていきます。
テントの煙突穴の真下に薪ストーブ本体の煙突が来るように置き、繋げていきます。
完成した薪ストーブの上にサウナストーンを並べていきます。
手順③|一酸化炭素チェッカーを設置

画像引用元: 楽天市場
テントサウナ内のポケットに一酸化炭素チェッカーを入れて、電源を入れます。
一酸化炭素の値が基準値を超えるとアラームが鳴るので、その場合は速やかにテントから出て換気を行ってください。
手順④|薪をくべて着火

薪ストーブに薪をくべていき、着火剤やガスバーナーを使って着火します。
ストーブの中に細かい薪を高く積むようにし、1番下の薪に向かってガスバーナーの火を当てるようにすると素早く着火することができます。
火をつけた後はいったん外に出て15分ほど様子をみてください。
煙突から出る煙が透明に近くなったら中に入りましょう!
▼「薪ストーブに合う広葉樹薪おすすめを知りたい」方は下記をご覧ください。
まとめ
テントサウナは、自然の中で楽しむ極上のリラックス体験。
薪ストーブの炎がじんわりとテント内を温め、心も体もほぐしてくれます。
しかし、快適なテントサウナを実現するには、薪選びが重要です。
適切な薪を使わないと煙が多く発生したりして、サウナの楽しさが半減してしまうことも。
この記事では、テントサウナに最適な薪の選び方や、おすすめの薪の種類を紹介しました。
さらに、必要な薪の量や薪が足りなくなった際の対処法など、初心者も楽しめる情報をお伝えしました。
最高のテントサウナ体験がしましょう!
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