【一覧付き】香りのする薪の種類|使えるシーンや楽しむポイントを薪の専門家が解説。

薪の知識

香りのする薪の種類にどういうものがあるのか、気になりますよね?

香りのする薪として代表的なものは以下です。

  • サクラ
  • ウメ
  • リンゴ
  • ケヤキ
  • ヒノキ

香りのする薪は、ホームセンターやキャンプ場では売ってないことが多いので、薪の専門店かネットで購入するのがおすすめです。

焚き火やキャンプ料理、薪ストーブなど薪を使うどのシーンも楽しくなること間違いなしです。

この記事でわかること
  • 香りのする薪の種類と、その特徴
  • 香りのする薪の入手方法
  • 香りのする薪を楽しめるシーン
  • 薪の樹種の違いで楽しめるポイント

▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!

香りのする薪とは

香りのする薪として代表的な樹種としては以下です。

それぞれの特徴について解説します。

  • 広葉樹
    • ①サクラ
    • ②ウメ
    • ③リンゴ
    • ④ケヤキ
  • 針葉樹
    • ①ヒノキ

それぞれの特徴をまとめると、以下の表になります。

種類香りの種類香りの強さ火付き火持ち
サクラ広葉樹甘い香り★★☆★★☆★★☆
リンゴ広葉樹甘い香り★☆☆★★☆★★☆
ウメ広葉樹甘い香り★☆☆★☆☆★★★
ケヤキ広葉樹御香を炊いた香り★★☆★★☆★★☆
ヒノキ針葉樹温泉地の香り★★★★★★★☆☆

広葉樹①|サクラ

引用元:サクラ乾燥薪36cm大中割 箱入

サクラは燻製チップとしてよく利用されるほど、甘い香りが人気です。

バラ科の薪はどれも同じように甘い香りがしますが、サクラはその中でも特に香りが強いです。

比重」(同じ体積に対する重さのことで、水を1としたときの値)が高いほど、木の密度が高く燃える部分が多いため、火持ちが長くなります

サクラの比重は0.6で、「薪の王様」と呼ばれるカシに比べると低いもののしっかり火持ちします

広葉樹②|リンゴ

引用元:青森のリンゴ薪 約8kg 「津軽の灯り」 一般サイズ キャンプ・焚き火・燻製用まき

リンゴはサクラほどの香りの強さではないですが、同じバラ科なので甘い香りがします。

リンゴの比重は0.6で、「薪の王様」と呼ばれるカシに比べると低いもののしっかり火持ちします

堅く繊維がねじれていることもあるので、バトニングやフェザリングには適していません。

広葉樹③|ウメ

ウメもサクラほどの香りの強さではないですが、同じバラ科なので甘い香りがします。

ウメの比重は0.81で、「薪の王様」と呼ばれるカシに匹敵するほどの値で、最大級に火持ちします

燃焼効率がかなり高い証拠として、燃やした後の灰が真っ白でサラサラになります。

ウメもリンゴと同様堅く繊維がねじれていることもあるので、バトニングやフェザリングには適していません。

広葉樹④|ケヤキ

引用元:ケヤキ薪 大割 18kgパック

お香を炊いたような独特の香りがします。

ケヤキの比重は0.69で、「薪の王様」と呼ばれるカシに比べると低いもののしっかり火持ちします

針葉樹①|ヒノキ

引用元:ヒノキ乾燥薪36cm大中割 Sボックス

ヒノキは、温泉を思い出す爽やかな香りがします。ヒノキ風呂で有名ですね。

この中で唯一の針葉樹で、比重は0.41です。

火持ちは良くないですが火付きはとても良いので、焚き付けにおすすめです。

香りのする薪の入手方法

ホームセンターやキャンプ場では「広葉樹」「針葉樹」という括りでしか売られていないことが多いので、薪の専門店の直接いって購入するか、ネットで購入するのがおすすめです。

ネットでまとめ買いして家にストックしておけば、自宅の薪ストーブに使えることはもちろん、キャンプに必要なタイミングで香りのする薪を使えます。

ふるさと納税であれば、実質2,200円で大量の薪を手に入れられるので、頻繁に焚き火をする方や薪ストーブをお持ちの方におすすめです。

▼自分で薪を作る方法については、簡単な薪の作り方と準備すべきものやかかる時間について徹底解説。をご覧ください。

香りのする薪はどんなシーンで楽しめるか

香りのする薪は、下記3つのシーンで楽しむのがおすすめです。

  • 焚き火
  • キャンプ料理
  • 薪ストーブ

シーン①|焚き火

炎を眺めることによる癒し効果に加えて、香りからも癒し効果を得られます。

広葉樹であれば火持ちが良いので、頻繁に薪をくべる必要がなく長時間楽しむことができます。

シーン②|キャンプ料理

サクラチップを使った燻製料理のように、香りのする薪を使ってキャンプ料理を作れば、料理に香りをまとわせることができます

炎が落ち着いて炭のようになった状態(熾火の状態)は火力が安定しているため、料理におすすめです。

シーン③|薪ストーブ

薪ストーブは煙突を通して煙を外に出すので、焚き火やキャンプ料理に比べると煙の中の香りを楽しみにくいですが、それでも室内にふんわりと香りが残ります

別の空間から薪ストーブのある空間に移動してきたときが、香りを感じることができるタイミングです!

▼キャンプ用薪ストーブの選び方については、キャンプ用の薪ストーブを選ぶポイントとおすすめ5選を紹介をご覧ください。

▼自宅用薪ストーブの価格相場については、薪ストーブの価格相場とは|薪ストーブの工事費用も含め解説をご覧ください。

▼二次燃焼の薪ストーブについては、二次燃焼の自宅用薪ストーブとは|選ぶメリットやプロが選ぶおすすめ5選を紹介。をご覧ください。

薪の樹種の違いで楽しめるポイント

薪の樹種の違いで楽しめるポイントについて解説します。

  • ポイント①|香り
  • ポイント②|着火しやすさ
  • ポイント③|炎の揺らぎ
  • ポイント④|薪の爆ぜる音
  • ポイント⑤|火持ち

▼薪の種類と選び方については、【薪のプロが解説】薪の種類とその選び方についてもご覧ください。

ポイント①|香り

上述の通り、樹種によって燃やした煙で感じられる香りが異なります

炎を見て癒やされることに加えて、煙から感じる香りからも癒やされることができます。

また、キャンプ料理の香り付けに使うことで、より一層美味しく味わうことができます。

広葉樹バラ科の薪がその特徴をもっていて、代表的な樹種はサクラです。

ポイント②|着火しやすさ

樹種により油分の量が異なり、油分の量を多く含むほど着火しやすくなります

針葉樹の多くがその特徴をもっていて、代表的な樹種はマツです。

マツの油分は「マツヤニ」と呼ばれ、弦楽器の弓の塗布剤に使われたりしています。

ポイント③|炎の揺らぎ

樹種により比重が異なり、比重が高いほどゆっくり穏やかな炎で燃えます

激しい炎よりも穏やかな炎に癒やされたい方が多いのではないでしょうか?

広葉樹の中でもカシウメは比重が0.8以上なので、穏やかな炎が好きな方には最適です。

ポイント④|薪の爆ぜる音

樹種により比重が異なり、比重が低いほど爆ぜやすいです。

そもそも「爆ぜる」とは、木の中に含まれている水分が熱で水蒸気になり膨張して木の繊維が割れることです。

その瞬間パチっと音がなり、割れた木の繊維が火の粉となり飛びますので、火傷や布製品の焦げにつながります。

爆ぜやすい薪として代表的なのはクリです。

栗の木の導管は樹木の中でも世界最大級の大きさで、乾燥が進むと導管内の水分の代わりに空気が入ります。

燃やすと空気が膨張して爆ぜるため注意が必要です。

ポイント⑤|火持ち

樹種により比重が異なり、比重が高いほど火持ちがよいです。

火持ちが良いと、何度も薪をくべる必要がなく楽です。

薪ストーブに使う場合は特に重要なポイントになります。

火持ちがよいということは燃焼効率が良いということで、燃やした後の灰は白くサラサラで掃除しやすいのもポイントです。

広葉樹の中でもカシウメは比重が0.8以上なので、火持ちが抜群です。

まとめ

この記事では、香りのする薪の種類について解説しました。

香りのする薪として代表的なものは以下です。

  • サクラ
  • ウメ
  • リンゴ
  • ケヤキ
  • ヒノキ

香りのする薪は、ホームセンターやキャンプ場では売ってないことが多いので、薪の専門店かネットで購入するのがおすすめです。

焚き火やキャンプ料理、薪ストーブなど薪を使うどのシーンも楽しくなること間違いなしです。

▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!

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