焚き火を楽しむ時、大きな薪になかなか火がつかない経験はありませんか?
しかし、斧で割るのはハードルが高いと感じている方もいるのではないでしょうか。
そんな時に役立つのが「バトニング」です。
バトニングとはナイフと棒を使って薪を割る方法で、斧を使うよりも安全で手軽に薪割りができます。
この記事では、バトニングのやり方から必要な道具の選び方まで分かりやすく解説していきます。
バトニングをマスターすれば、もう薪割りに困ることはありません!
▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!
バトニングとは
バトニングとは、ナイフと棒を使って薪を割る技術のことです。
ナイフの背に薪を当て棒で叩くことで、比較的簡単に薪を割ることができます。
バトニングのやり方
バトニングナイフを使った薪割り手順は下記の通りです。
手順①|細薪を用意してバトニング台に立てる
まずはナイフで割る薪を用意します。
薪のサイズの目安として、使用するナイフの刃の長さの半分以下の太さのものを用意するようにしましょう。
もし太すぎる場合は、事前に斧で割って調整しましょう。
手順②|薪の上部にナイフを当てる
薪を立てて、ナイフの刃の根元部分を薪の上部に当てて、刃の先端は薪から出るようにします。
またこのときに、刃を少し薪に食い込ませておくと、割る箇所がズレることなく安定するので、バトニングがやりやすくなります。
手順③|他の薪でナイフの背をたたく
他の薪で薪の真上にあたるナイフの背を少しずつたたき、刃を食い込ませていきます。
ナイフが半分以上入るくらいまで進んだら、叩く位置をナイフの先端側にずらして先ほどよりも少し強くどんどん割り進めます。
半分以上薪が割れてくると、木目に沿って手で引き裂くこともできます。
バトニングに向いている薪の特徴
バトニングに向いている薪の特徴は、以下の通りです。
- 乾燥している
- 乾燥した薪は、水分が少ないため割れやすいです。
- 節が少ない
- 節が多い薪は割れにくく、ナイフが滑りやすいので注意が必要です。
- まっすぐな繊維
- 繊維がまっすぐな薪は、割れやすいです。
バトニングに必要な道具
バトニングには、以下の3つの道具が必要です。
それぞれについて解説します。
- 道具①|バトニングナイフ
- 道具②|バトニング棒
- 道具③|バトニング台(薪割り台)
道具①|バトニングナイフ
画像引用元: 楽天市場
バトニングナイフとは、バトニングに適したナイフのことです。
大きな薪を割るのであれば斧や鉈を使ったほうが便利ですが、既に割られている薪をさらに割りたい場合はバトニングナイフのほうが楽です。
バトニングナイフや斧や鉈に比べて軽いので、筋力に自信のない方でも扱いやすく、持ち運びにも便利です。
▼「バトニングナイフについてさらに詳しく知りたい!」という方はこちら。
道具②|バトニング棒
バトニング棒は、ナイフの背を叩くために使用します。
固くて丈夫な広葉樹の薪を使うのが、準備しやすいのでおすすめです。
▼「広葉樹の薪の種類や特徴について詳しく知りたい!」という方はこちら。
道具③|バトニング台(薪割り台)
(画像引用元: 楽天市場 )
バトニング台(薪割り台)は、薪を安定させるために使用します。
ボコボコした地面をそのまま使うと不安定で割りづらいですが、バトニング台を使うと安定して割りやすくなります。
地面や斧自体を痛めず、薪の仕上がりも綺麗になります。
バトニングナイフのおすすめ5選
薪のプロが厳選した、バトニングナイフのおすすめは下記5つです!
- おすすめ①|モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー
- 軽量でコスパが良く、バトニング初心者の方に
- おすすめ②|モーラナイフ ブッシュクラフト
- コンパニオンヘビーデューティーだと切れ味が物足りない方に
- おすすめ③|モーラナイフ ガーバーグ
- 重厚感と切れ味と求めるベテランさんに
- おすすめ④|SWISS+TECH キャンプナイフ
- モーラナイフだと刃の長さや厚さが物足りない方に
- おすすめ⑤|ファルクニーベン A1z サバイバルナイフ
- コンベックス刃に挑戦したいベテランさんに
比較すると下記のようになります。
おすすめ | 刃の長さ | 刃の厚さ | 刃の形状 | 素材 | 構造 | 価格* |
---|---|---|---|---|---|---|
モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー | 104mm | 3.2mm | スカンジ | ステンレス/カーボン | シース | 2,992円 |
モーラナイフ ブッシュクラフト | 109mm | 3.2mm | スカンジ | カーボン | シース | 10,890円 |
モーラナイフ ガーバーグ | 109mm | 3.2mm | スカンジ | カーボン | シース(フルタング) | 12,650円 |
SWISS+TECH キャンプナイフ | 122mm | 4.3mm | スカンジ | ステンレス | シース | 2,980円 |
ファルクニーベン A1z サバイバルナイフ | 160mm | 6mm | コンベックス | ステンレス | シース | 45,632円 |
おすすめ①|モーラナイフ コンパニオン ヘビーデューティー
画像引用元: 楽天市場
モーラナイフの代表的なシリーズが、コンパニオンシリーズのヘビーデューティーモデルです。
切れ味とコストパフォーマンスのバランスが絶妙で、特にバトニング初心者の方におすすめです。
コンパニオンシリーズのスタンダードモデルと比較して、ヘビーデューティーモデルは刃が厚いので薪割りがしやすいです。
サビに強いステンレスと切れ味の良いカーボンがあるので、どちらが好みの方を選べます。
刃の長さ | 約104mm |
刃の厚さ | 約3.2mm |
刃の形状 | スカンジ |
素材 | ステンレス/カーボン |
構造 | シースナイフ |
価格* | 2,992円 |
おすすめ②|モーラナイフ ブッシュクラフト
画像引用元: 楽天市場
モーラナイフのブッシュクラフトシリーズは、コンパニオンヘビーデューティーよりも切れ味のよさと研ぎやすさが特徴的です。
コンパニオンヘビーデューティーだと切れ味が物足りない方におすすめです。
刃にはDLCコーティング(Diamond-Like Carbonの略で、主に炭素と水素で構成されるナノレベルの薄膜を金属表面にコーティング)が施されているため非常に硬くなっています。
緊急時にもファイヤースターター等を使用して着火することが可能です。
刃の長さ | 約104mm |
刃の厚さ | 約3.2mm |
刃の形状 | スカンジ |
素材 | カーボン |
構造 | シース |
価格* | 10,890円 |
おすすめ③|モーラナイフ ガーバーグ
画像引用元: 楽天市場
モーラナイフのガーバーグシリーズは、モーラナイフのアウトドアナイフ全ラインナップのなかで、最も強靱で重量感のあるハイエンドモデルです。
ブレードは刃厚3.2mmのフルタング(刃が持ち手全体まで通っている)構造になっており、刃が折れやすく非常に耐久性が高いです。
鋭い切れ味を備えた高品質のカーボンスチールは、1%の炭素を含むことにより長期間にわたって最大の切れ味を発揮するよう研ぎ直しがしやすくなっています。
刃の長さ | 約118mm |
刃の厚さ | 約4.7mm |
刃の形状 | スカンジ |
素材 | スチール |
構造 | シース |
価格* | 12,650円 |
おすすめ④|SWISS+TECH キャンプナイフ
画像引用元: 楽天市場
SWISS+TECHのナイフは、モーラナイフに比べて刃の長さや厚さがあるので太めの薪でも割りやすいです。
フルタング(刃が持ち手全体まで通っている)構造になっており、刃が折れやすく非常に耐久性が高いです。
刃を収納するケースは本革で、持ち手も天然木材でできているので、おしゃれさも兼ね備えています。
刃の長さ | 約122mm |
刃の厚さ | 約4.3mm |
刃の形状 | スカンジ |
素材 | スチール |
構造 | シース |
価格* | 2,980円 |
おすすめ⑤|ファルクニーベン A1z サバイバルナイフ
画像引用元: 楽天市場
ファルクニーベンのナイフは、刃が丸みを帯びているコンベックス刃のナイフです。
刃が強く、スカンジよりもさらに薪割りしやすいですが、刃に丸みがあるため研ぎにくいので注意です。
値段ははりますが、ベテランにしか使いこなせないコンベックス刃のナイフはキャンパー友達に自慢できること間違いなしです!
刃の長さ | 約160mm |
刃の厚さ | 約6mm |
刃の形状 | コンベックス |
素材 | スチール |
構造 | シース |
価格* | 45,632円 |
バトニング台(薪割り台)のおすすめ3選
ここでは、おすすめのバトニング台(薪割り台)を3つご紹介します。
それぞれのおすすめの理由を解説していきます!
- おすすめ①|ブッシュクラフト 薪割り台
- おすすめ②|キャプテンスタッグ 薪割り台
- おすすめ③|seido 薪割り台
「バトニング台(薪割り台)の種類や選び方について詳しく知りたい!」という方はこちら。
おすすめ①|ブッシュクラフト 薪割り台
(画像引用元: 楽天市場 )
ブッシュクラフトの薪割り台は、木製ではないので劣化の心配がないです。
せっかく購入したキャンプギアが劣化していくときの、あの悲しい気持ちにならずに済みます!
長く使えるのでコスパ最強です。
- 材質
- ポリエチレン
- サイズ展開
- 直径20cm、厚さ5cm
おすすめ②|キャプテンスタッグ 薪割り台
(画像引用元: 楽天市場 )
キャプテンスタッグの薪割り台は、竹製なのでとにかく軽くて持ち運びやすいです!
また、シカのマークも含めて見た目がおしゃれなので写真映え抜群です。
薪割り台として使うだけでなく、パンやローストビーフを並べておしゃれなキャンプ飯の演出にも使えます。
- 材質
- 竹製+ウレタン塗装
- サイズ展開
- 直径22cm、2.4cm
おすすめ③|seido 薪割り台
(画像引用元: 楽天市場 )
seidoの薪割り台は、軽さと強さを両立している最強の薪割り台です!
平台型はどうしても強度が心配でしたが、これであれば硬い広葉樹でも安心して割れます。
- 材質
- 25mm高強度合板。薄くスライスした単板を多層に重ねているので強度抜群。
- サイズ展開
- 直径22cm、厚さ2cm
バトニングのメリット
バトニングには、以下のようなメリットがあります。
- 大きな力を必要としない
- 斧を使った薪割りよりも難易度が低い
- ナイフの扱い方に注意すれば、怪我のリスクは低い
メリット①|大きな力を必要としない
ナイフの刃を薪に当てバトニング棒で叩くだけなので、大きな力を必要としません。
女性や子供でも、比較的簡単に薪を割ることができます。
メリット②|斧よりも難易度が低い
斧を使った薪割りは、技術と力が必要です。
バトニングは、斧を使った薪割りよりも難易度が低く、初心者でも挑戦しやすいです。
▼「薪割りに使える道具について詳しく知りたい!」という方はこちら。
メリット③|怪我のリスクは低い
バトニングは、ナイフの扱い方に注意すれば怪我のリスクは低いです。
しかし、誤った使い方をすると怪我をする可能性があるので、正しい使い方をマスターすることが重要です。
斧や鉈ではバトニングできない?
画像引用元: 楽天市場
斧や鉈でもバトニングは可能ですが、おすすめできません。
斧や鉈は、刃が厚く重いため、バトニングには不向きです。
無理にバトニングをすると、刃が欠けたり柄が折れたりする可能性があります。
▼「斧や鉈についてもっと詳しく知りたい」という方はこちら。
バトニングは必要ないって本当?
「バトニングは必要ない」という声も聞かれますが、実際はどうなのでしょうか?
結論から言うと、バトニングはキャンプにおいて非常に役立つ技術です。
その理由は以下の3点です。
- 焚き火を楽しむために
- 焚き火をするには、適切なサイズの薪が必要です。
- バトニングで薪を細かく割ることで、焚き火に最適なサイズに調整できます。
- 料理をするために
- 料理をする際にも、火力を調整するために様々なサイズの薪が必要です。
- バトニングで必要な時に必要なサイズの薪を作ることができます。
- 暖を取るために
- 冬のキャンプでは、暖を取るために焚き火が欠かせません。
- バトニングで薪を細かく割ることで、火力を安定させて暖かさを長く保てます。
まとめ
バトニングは、キャンプにおいて非常に役立つ技術です。
焚き火や料理、暖を取るために必要な薪を手軽に準備することができます。
今回ご紹介した道具や方法を参考に、ぜひバトニングに挑戦してみてください。
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