熾火(おきび)って何?作り方や炭火との違いを解説。

薪の活用法

熾火(おきび)って何?」そう思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、熾火とは何か?から炭火との違いなど分かりやすく解説します。

熾火とは何かを理解し上手に活用することで、キャンプの夜がさらに充実すること間違いなしです。

熾火をマスターして、ワンランク上のキャンプ体験を目指しましょう!

この記事でわかること
  • 熾火とは?
  • 炭火との違いは?
  • 熾火の作り方と片付け方
  • 熾火の持続期間
  • 熾火になったら寝てもいい?
  • 熾火を長持ちさせるコツ
  • 熾火の魅力
  • 熾火を使ったキャンプ飯レシピ3選

▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!

熾火とは?

「熾火」は「おきび」と読みます。

薪や炭が完全に燃え尽きることなく、赤々と熱を帯びている状態のことを指します。

炎は上がっていないものの、高温で安定した熱を保っているため、調理や暖をとるのに最適です。

炭火との違いは?

熾火炭火は、どちらも燃料が燃焼している状態ですが、以下のような違いがあります。

特徴熾火炭火
燃料
炎は上がらない炎は上がらない
温度約700~900℃約700~800℃
持続時間薪の種類や量によるが、数時間程度熾火よりも長持ちする
用途調理、暖をとる主に調理

熾火の作り方

熾火を作るには、まず薪に火をつけて炎が上がらなくなるまで待ちます。

薪が燃え尽きて炭化し、炎が小さくなってきたら熾火の完成です。

熾火の片付け方

熾火の片付けは、火消し壺を使用するのが安全です。

火消し壺がない場合は、水をかけずに自然に鎮火するまで待ちましょう

完全に消火したら、灰は指定の場所に捨てましょう。

熾火の持続時間

熾火の持続時間は、薪の種類や量、風の強さなどによって異なりますが一般的には数時間程度です。

熾火になったら寝てもいい?

焚き火の後、熾火になっても寝てはいけません

熾火は、一見火が消えているように見えても高温で燃えています。

就寝中に火が燃え移る可能性があるため、必ず完全に消火してから寝ましょう

熾火を長持ちさせるコツ

熾火を長持ちさせるには、以下のコツがあります。

  • コツ①|広葉樹の薪を使う
  • コツ②|風よけを使う
  • コツ③|火吹き棒を使う

コツ①|広葉樹の薪を使う

広葉樹の薪は、密度が高くゆっくりと燃えるため、熾火の持続時間が長くなります。

ナラやカシ、クヌギなどがおすすめです。

▼「広葉樹の薪の種類について詳しく知りたい!」という方はこちら

コツ②|風よけを使う


画像引用元: 楽天市場

風があると、熾火が早く燃え尽きてしまいます。

焚き火台の周りに風よけを設置することで、熾火を長持ちさせることができます

コツ③|火吹き棒を使う


画像引用元: 楽天市場

火吹き棒を使って空気を送ることで、熾火を復活させることができます

ただし、勢いよく吹きすぎると灰が舞い上がってしまうので注意しましょう。

熾火の魅力

熾火には、以下のような魅力があります。

  • 見ていて癒やされる
  • 安定した火力で料理できる
  • 身体の芯から温まる

魅力①|見ていて癒やされる

パチパチと爆ぜる音、赤々と燃える薪、立ち上る煙。

五感を刺激する熾火は、見ているだけで心を落ち着かせ、リラックスさせてくれます

魅力②|安定した火力で料理できる

熾火は、炎と比べて火力が安定しているため、じっくりと食材に火を通すことができます

例えば、熾火でじっくり焼いた焼き芋は、甘味が凝縮されねっとりとした食感が楽しめます。

魅力③|身体の芯から温まる

熾火は遠赤外線を放出するため、体の芯から温まります

寒い冬のキャンプでも、焚き火の周りに集まれば、ポカポカと暖を取ることができます。

熾火を使ったキャンプ飯レシピ3選

熾火を使ったキャンプ飯は、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめます。

おすすめのレシピを3つ紹介します。

  • レシピ①|焼き芋
  • レシピ②|焼きマシュマロ
  • レシピ③|焼き肉

▼「同じく熾火で作る「飯盒炊爨」も知りたい!」という方はこちら

レシピ①|焼き芋

さつまいもをアルミホイルで包み、熾火の中に埋めてじっくりと焼きます

甘味が凝縮された、ホクホクの焼き芋が完成します。

  • 材料
    • サツマイモ
    • アルミホイル
    • 濡れ新聞紙
  • 手順
    1. 赤い熾火が出来たら10分程度冷ます(その間に芋をよく洗い塩をたっぷりとまぶす)
    2. 濡れた新聞紙で芋を二重に巻き、さらにアルミホイルで包み、熱くなった灰の中に投入。
    3. 15~20分後に掘り出して向きを変える
    4. 向きを変えてさらに20分待つ
    5. 余分な塩を払い落としたら完成。

レシピ②|焼きマシュマロ

マシュマロを串に刺し、熾火で軽く炙ります。

表面はカリッと香ばしく、中はとろりと溶けた、絶品スイーツです。

  • 材料
    • マシュマロ
    • 竹串
  • 手順
    1. たっぷりの熾火をつくる
    2. 竹串にマシュマロを刺す
    3. 少し焦げ目がつくまで熾火で炙れば完成

レシピ③|焼き肉

網を使って、お肉や野菜を焼きます。

熾火の遠赤外線効果で、食材の中までじっくりと火が通りジューシーに仕上がります

  • 材料
    • お好みのお肉、野菜
  • 手順
    1. 焚き火台の中にたっぷりの熾火を作る
    2. 焚き火台の上に網をのせる
    3. 網の上でお肉や野菜をじっくり焼く

まとめ

「熾火」は「おきび」と読み、薪や炭が完全に燃え尽きることなく、赤々と熱を帯びている状態のことを指します。

炎は上がっていないものの、高温で安定した熱を保っているため、調理や暖をとるのに最適です。

この記事で紹介した方法を参考に安全に熾火を作り、キャンプを満喫してください!

▼「焚き火や薪ストーブに最適な薪が欲しい」という方におすすめ!

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