薪って、キャンプ場で買うと1束1000円もして高いですよね?
自分で木から薪を作るとしても、乾燥期間が半年以上必要でかなりの時間を要します。
そこでこの記事では、家にあるもので安く簡単に作れる薪「紙薪(ペーパーログ)」について解説します。
紙薪(ペーパーログ)とは、新聞紙で作る薪のことです。
紙薪の最も一般的な作り方は、新聞紙を水に濡らして固めて薪の形に成形する方法です。
紙薪のメリットとデメリットは下記の通りです。
- メリット
- 軽量でかさばらない
- 高火力で火持ちがいい
- 家庭のごみを減らせる
- デメリット
- 燃やすとインクの匂いがする
- 灰が多く残る
- 完成までに時間がかかる
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紙薪の作り方
紙薪の作り方は3通りあります。それぞれについて解説していきます。
- 作り方①|手作業での作り方(水がないとき)
- 作り方②|手作業での作り方(水があるとき)
- 作り方③|ペーパーログ製作器を使った作り方
作り方①②③を比較すると、以下です。
水がない場合は①、水がある場合で少量作る場合は②/大量に作る場合は③がおすすめです。
作り方 | ① | ② | ③ |
---|---|---|---|
水の準備 | 不要 | 必要 | 必要 |
初期コスト | 安 | 安 | 高 |
かかる時間 | 短 | 長 | 短 |
火持ち | 悪 | やや良 | 良 |
▼「木で薪を作る方法を知りたい!」という方は、簡単な薪の作り方と準備すべきものやかかる時間について徹底解説。をご覧ください。
作り方①|手作業での作り方(水がないとき)
水がない場合は、水がなくても簡単に作れるこの方法がおすすめです。
手順は以下の通りです。
- 新聞紙を大体10cmの長さになるよう手で破いていく
- くるくると棒状になるように巻いていく
- ギュッと捻って硬くする
火持ちは良くないので、火付けのときに薪と併用して使いましょう!
作り方②|手作業での作り方(水があるとき)
水があり少量だけ作る場合には、家にあるものだけで作れるこちらの方法がおすすめです。
中心に穴を開けてつくるので、空気の通りがよく火付きがよいです。
濡らして固めることで密度が高いので、火持ちもします。
まず材料を準備しましょう。
紙薪を作る手順は、以下の通りです。
- 新聞紙をちぎる
- 紙吹雪程度まで細かく新聞紙をちぎると、あとで形を作る時にうまくいきます。
- 水に浸す
- お湯に浸すと早く柔らかくなります。
- 筒状のものにラップを巻く
- あらかじめラップの芯にラップを巻くことで、最後の工程で取り外しやすくなります。
- 水分を絞りながら巻く
- 水に浸した新聞紙をラップの棒につけていきます。
- 棒につけたらぎゅっと絞って水分を抜きましょう。
- 新聞紙のインクが手につきやすいので注意しましょう。
- 新聞紙の塊をはずす
- 形がくずれないようにゆっくり筒を抜きましょう。
- 乾燥させる(5日ほど)
- 乾燥に時間を要するので、キャンプで使う場合は事前に作り溜めをしておく必要性あります。
作り方③|ペーパーログ製作器を使った作り方
水があり、大量に作る場合は、ペーパーログ製作器で効率的に作れるこちらの方法がおすすめです。
まず材料を準備しましょう。
ペーパーログ製作器は、紙薪の成形作業を簡易的にできる機械です。
ブロック状の大きな紙薪が作れます。
乾燥までは時間がかかりますが、その分燃焼時間も長い紙薪になります。
- 新聞紙をちぎる
- 紙吹雪程度まで細かく新聞紙をちぎると、あとで形を作る時にうまくいきます。
- 水に浸す
- お湯に浸すと早く柔らかくなります。
- ペーパーログ製作器の型にいれる
- レバーを押して圧力をかけて水分を落とす
- 型から取り出す
- 乾燥させる(5日ほど)
紙薪を使うメリット
紙薪を使うメリットは以下の通りです。
- メリット①|軽量でかさばらない
- メリット②|高火力
- メリット③|作るのが簡単
- メリット④|災害時に役立つ
メリット①|軽量でかさばらない
紙薪は、その名の通り紙製であるため木の薪に比べて非常に軽量です。
運搬が簡単で、保管スペースも大幅に削減できます。
限られたスペースを有効活用したいキャンプに便利です。
メリット②|高火力で火持ちがいい
紙の密度を高く作成できれば、燃焼時に通常の薪よりも高い温度を達成することが可能です。
空気の通りがよく燃えやすいため、着火剤として優れています。
普通の新聞紙はあっという間に燃え尽きてしまいますが、紙薪なら木のように安定した火力を得ることができます。
メリット③|家庭のごみを減らせる
日常生活で発生する紙製品から簡単に作ることが可能です。
リサイクルが促進され、家庭ごみを減らすことにも繋がりエコな選択肢です。
紙薪を使うデメリット
紙薪を使うデメリットは下記の通りです。
- デメリット①|燃やすと紙独特の匂いがする
- デメリット②|灰が残る
デメリット①|燃やすとインクの匂いがする
火をつけると、新聞紙についたインクの匂いがするときがあります。
焚き火で調理をする場合は、匂いが移ってしまうおそれがあるため向いていません。
デメリット②|灰が多く残る
薪にくらべ、灰が多く残ります。
使用後の火消しのために水をかけると灰が舞いやすいため、火が完全に消えるまで待つか、火消し缶を使って日を消してから処理しましょう。
使用中も灰が風で舞わないように注意が必要です。
キャンプでの新聞紙の他の用途
紙薪を作った後に新聞紙が余ってしまったら、キャンプの他の用途で活用できます!
おすすめの用途は下記2つです。
- 用途①|生ゴミの水分吸収用に使う
- 用途②|料理の保温や防寒対策に使う
用途①|生ゴミの水分吸収用に使う
ゴミ袋の中に新聞紙を敷いてから生ゴミを入れることで、生ゴミから出る水気を吸収してくれます。
生ゴミに新聞紙を使うメリットは以下です。
- 新聞紙が水分を吸い取って乾きやすくなるので、悪臭が出にくくなり虫もよって来ません。
- 乾くことで生ごみの重量が減り、ごみの運搬や焼却する際のエネルギーが少なくて済む
用途②|料理の保温に使う
キャンプで作った料理を保温しておきたい時に便利なのが新聞紙です。
鍋をそのまま新聞紙で包むことで保温することができます。
紙薪以外で、薪の代わりになるもの
家にあるもので薪を代替する場合は、紙薪以外だと牛乳パックと割り箸がおすすめです。
- 牛乳パック
- 紙が油分でコーティングされているので、ちぎって使えば着火剤の代わりになります。
- 割り箸
- 針葉樹で作られているので、そのままの状態で焚き付け用の薪になります。
まとめ
この記事では、家にあるもので安く作れる薪「紙薪(ペーパーログ)」について解説しました。
紙薪(ペーパーログ)とは、新聞紙で作る薪のことです。
紙薪を作る方法は下記の3通りあります。
- 作り方①|手作業での作り方(水がないとき)
- 作り方②|手作業での作り方(水があるとき)
- 作り方③|ペーパーログ製作器を使った作り方
最も一般的なのは作り方②で、新聞紙を水に濡らして固めて薪の形に成形する方法です。
中心に穴を開けてつくるので、空気の通りがよく火付きがよいです。
濡らして固めることで密度が高いので、火持ちもします。
紙薪のメリットとデメリットは下記の通りです。
- メリット
- 軽量でかさばらない
- 高火力で火持ちがいい
- 家庭のごみを減らせる
- デメリット
- 燃やすとインクの匂いがする
- 灰が多く残る
- 完成までに時間がかかる
余った新聞紙も、キャンプ先での生ゴミの処理や料理の保温にも活用できます。
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